第3号 2007年9月発行
「玄孫(やしゃご)の自転車を直さんといかんき・・・」

こんにちは、失礼します
食援隊の細川泰伸です。

いつも生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)を
ご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。
皆様の「イキイキ元気」のお役に立てれば幸いです。

9月に入りまして、残暑厳しい毎日皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年の8月は、それにしても本当に暑かったですね~、
群馬とか埼玉とか、そのあたりでは
最高気温が40℃を越えるところもあったそうですから、
並大抵の暑さではなかったと思います。

それから、甲子園・夏の高校野球も熱かったですね、
今年は、無名だった佐賀北高校のナインに胸を熱くしました。
そしてなんと! 十黒梅をご愛飲の方から

————————————————————–
「母校なんです!ホントに感激・感動です。
7試合中2試合は同窓会館で100人以上の方々と盛り上がりました。
昨日の決勝戦は親友の家でビール呑みながら(昼から~~~)
女2人でギャーギャー大騒ぎでした。夜はあちこちのニュース番組のハシゴ!
今年卒業30周年記念同窓会なんですが、
お世話役をしている関係上、会合にも力が入ってます。
監督が『何で開幕戦を引いたとか~、
開会式次の日には帰らんば~』と言われてたそうです。
勿論、私たちも『早く帰れてお金掛からなくてよかったね~』そう思ってました。」
————————————————————–
という熱い熱いメールを頂きました。本当におめでとうございました。

こちら高知は、大きなお祭り「よさこい祭り」で完全燃焼したはずの熱い火が
まだまだ残っているような熱さ暑さが続いております。
首からタオルを手放せない陽気です。

健康作りにと、週に数回通っているプールも
冷たいはずの水が、この陽気・熱気で水温が上がり温水プール状態で
常連のおんちゃんは、「こりゃぁ~風呂じゃ、プールに石鹸を持ってこんといかん」と
25mを泳いでは、はぁ~はぁ~いいながら冗談を言ってます。

そのおんちゃん、年は82歳!
(高知では、だいたい40歳位から上の男の人を愛称を込めて「おんちゃん」と呼びます)
ちょっと背中が曲がってますが、まだまだ現役の自転車屋さんです。

先日、私の愛車(自転車)の前輪のタイヤがパンクしたので修理に持っていたところ、
スルスルっとタイヤからチューブを取り外し
ササッと水の中につけ、破れている箇所を確かめ
パパッと、保護テープを接着し、たちどころに、
ものの数分で直してくれました。さすが熟練の技!

本人いわく
「玄孫(やしゃご)の自転車を直さないかんき、あと20年はやらないかんねぇ~」と
100歳現役を早くも宣言してます。
「けんど、100になったら、前の車輪と後ろの車輪を間違おうたらどうしよう」と
意味不明な心配もしています。
どうやら、数字の0が2つ並ぶので、
0を車輪に見立てたトンチをきかしているようです。

ところが、その元気なおんちゃん、しばらく、プールで見かけなかったのです。
プールで顔をよく合わすみんなと、
もしかして何かあったのかと本当に心配しておりました。

そんなある日、いつものように
軽快に泳いでいる、自転車屋のおんちゃんの姿がプールにありました。

私:「おんちゃん、どうしよったぁ~?
みんなで心配しよったけどぉ~」と話しかけると
おんちゃん:「体の中のチューブを治しよった」とニコッと笑顔で。。。 (*^_^*)

どうやら、腸の手術をしたようで、しばらく病院に入院してたんだそうです。
自転車屋さんだけに、腸をチューブと冗談を言うところがさすがです。
さらに、おんちゃん、腸の辺りを触りながら
「チューブを治すがやったら、ワシの方がうまいからもしれん」
下手なお笑い芸人よりもずっと面白い事を言って、プールに笑いの渦を作ります。

私:「病み上がりやき、あんまり無理せられんでぇ~」と心配すると
おんちゃん:「なんの、三途の川をターンして帰ってこんといかんきねぇ~」
と、私の心配をよそに、元気に泳ぎはじめるおんちゃん

いや本当に、20年現役で頑張って頂いて
玄孫(やしゃご)の自転車の修理には、自慢の職人技を振るって欲しいです。

さて、9月といえば、「敬老の日」があります。
2003年から、9月の第3月曜日になり
今年は、9月17日(月)が「敬老の日」になります。

ちなみに、この「敬老の日」を調べたところ
敬老の日は、兵庫県多可郡野間谷村
(後の八千代町を経て現在の多可町八千代区)の門脇政夫村長が
1947年(昭和22年)に提唱した「としよりの日」が始まりと言われています。

「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、
農閑期に当り気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め、
敬老会を開いたのがきっかけで
これが1950年(昭和25年)からは兵庫県全体で行われるようになり、
しだいに全国に広がったそうです。

その後「としより」という表現は良くないということで
1964年(昭和39年)に「老人の日」と改称され、
1966年(昭和41年)に国民の祝日「敬老の日」となったそうです。
このため、「母の日」のように外国から輸入されたような記念日と違い、
「敬老の日」は諸外国にはありません。

その他、諸説によりますと
聖徳太子が四天王寺に悲田院を建立した日であるとか、
元正天皇が養老の滝に御幸した日であるとかという俗説もあるそうですが
どちらも確かではないようです。

私は、日本独特の文化が生んだこの記念日に
何か忘れかけていた大事なものがあるように感じます。
新技術、新開発、新しい事はすばらしいと思うのですが
昔から伝えられきた事の中にもすばらしいものがあると思うのです。
職業柄、どうしても食品業界に目が留まるのですが
便利さや見栄えやコストを優先され加工された食品には
それと引換に失われているものがあると思うのです。
「温故知新」、昔から伝わるものを再確認し
皆様にお役に立てる商品作り・商品開発に励みたい
「敬老の日」を前に、そのように思いました。

それでは、失礼します。

細川 泰伸