第11号 2008年5月発行
「大自然に、地元の皆様にありがとう、アメゴ釣り大会」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

4月20日大安吉日、家族4人で、四万十川が流れ、大自然豊かな
高知の西部・中土佐町大野見地区に行ってきました。

この日は、この大野見で「アメゴ釣りな祭」というイベントがあり
家族4人は、前日から本当に楽しみにしていました。
(一番は、どうやら私のようでしたが・・・)

午前7時、釣りスタートというスケジュールで、6時過ぎに現地に到着したのですが、
すでに、車はいっぱいです。中には、関西地区のナンバーの車もあり驚きです。

前日にニンニンして作った仕掛けをセットし、エサをつけ
子供に竿を持たせ釣り開始の合図を待ちます。
場所は、子供用に特別に石で囲って作ったイベント用の池です。
(子供用ですから、入れ食い状態の釣堀です)

そして、合図ともに、その入れ食い状態の子供用の池に第1投を!
竿が!クイっ!クイっ!いきなり、小学校2年になったばかりの長女にアメゴがヒット!
そして、年長さんになった長男の竿にも続いてアメゴが!!!!
長女も長男も本当に大喜びです。

私が小学生だった頃は、川や池や海に、竿をもってよく出かけたものでした。
小学生が竿を片手に自転車に乗っている光景も当たり前だったように思います。

最近では、そういった事も少なくなり、たまには、
自然の中で魚を釣る楽しさを味わって欲しいなぁと思って、
足を運んだイベントでした。長女と長男の大喜びの顔を見て、
少しは父親らしくできたかなぁ~と嬉しくなり、
第2投、第3投と、調子にのって次のアメゴを狙います。

がっ!事は順調に進まないのが世の常、
狭い池に多くの子供が殺到しているので糸が絡んで大変です。
縺れては、解き、解いては縺れ・・・・また、アメゴの仕掛けなので仕掛けが細く
解くのが大変で、結局は切って、はじめから作り直す始末。
まぁ~、釣りとはこうしたものでしょう。
結局、2時間あまりで、12匹ほどの釣果で大満足の4人、

しかし、ここからさらに凄い事が待っていました。
竿をたたみ、お昼ご飯を食べるよう、イベント本会場に足を運んだところ
途中で、「ニラ投げ大会」のイベント会場にぶつかったのです。

そうです。ニラレバ炒めや、ニラ玉など思わずビールが進む、
あの人気メニューの主役の「ニラ」です。
大野見では、ニラを生産されている農家さんが多く、
PRの一環で「ニラ投げ大会」が企画されてました。
(陸上の槍投げ競技の槍の代わりに、
ニラを一本投げ、その飛距離を競う競技です。)

参加賞に「ニラ」が貰えるということで
妻:「タダでニラが貰えるき、出よう♪」と目の色を変えてエントリーしました。
(どうやら、今夜のメニューはアメゴの塩焼きとニラ玉で決まりのようです)

エントリーナンバー1番の方から順番に、力いっぱい、ニラが遠投されます。
がっ!その投げる力とはウラハラに、ニラは「ふわりぁぁあああん」と宙を舞い、
数メートル先の地面に力なく落下します。
ニラって、結構前に飛ばないんですよぉ~

満を持しての地元の野球少年の登場! ビュっ!と投げたニラが
グイィ~と弧を描き、7m65の今大会新記録が叩きだれました。
いやぁ~、さすが野球少年、飛ばないニラを7m65も飛ばすとは・・・

その後、なかなかそのレコードが、破られずにいましたが
(ニラって、本当に遠く飛ばないんです)
地元の学校の先生が登場し、意地の投ニラ(?)で、8m20の大記録が出ました。
さすがは、先生! 生徒には負けれん!という熱い思いがあったのでしょう。
地元の学校の一コマを垣間見たようで微笑ましいです。

そして、いよいよ私の出番!
長女&長男「ぱぱぁ~、がんばってよぉ~」という、
元気100倍の声援を受け、ニラを右手に持ちます。

まぁ~しかし、いくら元気100倍になったとはいえ
そもそも、遠投とか、この手の競技は、生まれた時からいい思いをした事はありません。
参加賞狙いの軽い気持ちで、振りかぶろうとしたその時!私の後ろから、
強烈なその日一番の突風が吹いてきました。(きっと子供達が吹かしてくれたのでしょう)

まさか、この風に乗ればっ!そんな、超ぉ~甘い考えが頭に浮かび
渾身の思いを込めてニラを投げると・・・・

その、超ぉ~甘い考え通り、その風にニラがドンピシャで乗り
ニラが大きな弧を描き、着地!その距離、なんと9m10!!!!!!

大会新記録(今年で2回目らしいですが)の大記録が飛び出しました!
いやぁ~、驚き、桃の木、山椒の木とは、まさしくこの事で本人が一番ビックリしてます。

結局、この記録が最高で、子供達が吹かしてくれた、あの神風のお陰で優勝しました。
子供達には、いい所を見せることができ本当にいい思いができました。

その後は、地元で獲れたイノシシのシシ鍋、七面鳥の焼き鳥に舌鼓を打ち
メインイベント、子供達が一番楽しみにしていた「アメゴつかみ取り大会」を待ちます。

開始30分前に、そのイベント会場に行きベストポジションをキープします。
長女・長男の目はギラギラで半ズボンに素足で池の中に入り
虎視眈々と池の中に放流された獲物を狙っています。

池の中には、アメゴの他にも、マスそしてウナギが放流され
開始5分前には、東京の山手線を彷彿させるひしめき合い!
こんな田舎に、こんなに人がいたのか?目を疑う思いです。
スタートの合図に、池に飛び込む子供達
しかし!あまりの人の多さに、水が濁ってしまい、獲物が全く見えません。

しばらくすると、30cmを越える大きなマスを両手につかんだ長男が
「ぱぱぁ~、つかまえたぁ~」と雄たけび!

長女はというと・・・  少し怖がって、なかなかうまくいきません。
でも、本人はどうしても捕まえたくて捕まえたくて・・・

30分程、過ぎたあたりでしょうか、
長女の両手に、黒いニョロニョロしたものが見えました!
そうです!念願の獲物!ウナギがそこにありました。

腰につけたビニール袋に、驚いた表情をしながらも、一生懸命になって
ウナギを入れるその姿に思わず「がんばれぇ~!」と声援が飛び出ました。

無事に、ビニールの中に捕まえたウナギを入れた長女の表情は
今までに見た事のないホッとした表情で
いつもは見えない長女を見ることができ
何とも言えない温かい気持ちになりました。

その日の長女の日記にも
「うなぎは、こわかったけど、うれしかった」とあり
本当に怖かったんだろうな、
でも、本当に嬉しかったんだろうな
妻と目を合わせ、微笑ましく感じました。

大自然を思いっきり満喫できた「アメゴ釣り大会」

自然は、私たちに「嬉しい」とか「温かい」とか
時には「怖い」とか「悔しい」とか、
いろんな感情を教えてくれる。と感じました。

楽しい思いができた「大自然」に
そして、大野見の地元の皆様に、
ありがとうの気持ちいっぱいです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸
yasu-amego