第19号 2009年1月発行
「新年、あけましておめでとうございます。」

新年、あけましておめでとうございます。
旧年中は、十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございました。
心より、厚く感謝申し上げます。

2009年は、さらに皆様のお役に立てるよう頑張って参ります。
本年も何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて皆様、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?
テレビをつけると、高速道路の込み具合や
新幹線の乗車率、飛行場の混雑の様子が映し出されてました。
きっと、ご家族皆様お揃いで、楽しいお正月を過ごされたのだと想像しています。

私はといいますと
高知の西部、幡多郡黒潮町で、新年を迎えました。

この地は、サーフィンのメッカとしても有名で
近畿・中国地方から、何時間もかけて来られる方が非常に多く
この地の波が好きで、移住される方も少なくありません。

中には、海外からも移り住む方もいらっしゃる程です。
春には、青空の下、砂浜美術館と名付けられたこの砂浜いっぱいに、
海風を気持ちよさそうに受けたTシャツが広がる 「Tシャツアート展」が開催されたり、

11月には、こちらも青空の下で、
砂浜のすぐ後ろに広がった松林にて、キルト展も開催されます。

なぜ、この地を選らんだと申しますと
昨年より、十黒梅の原料であります、ドクダミの栽培の準備を進めており、
土地の方々に年末年始のご挨拶と、ドクダミの豊作の祈願を込め
ここで一年のスタートを切る事にしました。

12月31日は、農家の方々や役場の方など、お世話になった方に挨拶に伺い
夜は、窓口となって頂いた方の所にお招き頂き、ご馳走に預かりました。

テーブルの上には、寿しや、皿鉢(さわち)料理が、ズラッと並び、大ご馳走です。
皿鉢(さわち)料理というのは、高知特有の名物料理で
大皿の上に、海の幸、山の幸や食後の甘味などを
色とりどりに、豪快に盛り付けた料理です。

一説には、女性の方も、一緒にお酒を飲んで楽しみたいので
料理を一品一品、テーブルに運ぶのは面倒、
そこで、前菜からメイン料理、デザートまでを大皿に全部盛り付けたとか・・・

事の真偽は分かりませんが、酒好きの県民性がよく表れた料理のようで、
お酒の大好きな私にとりましても、 非常にありがたい食文化でもあります。

一年の労をねぎらい、明るい年の抱負を語り合うお酒とお料理の味は格別で、
時間の経つの忘れ、ずいぶん遅くまで、お世話になりました。

気がつけば、紅白歌合戦も大詰めを迎え
これ以上の長居は失礼があると、失礼をさせて頂き、ホテルに着いた頃、
ちょうど除夜の鐘が山の方から鳴り響いていました。

部屋に入り、家族4人で新年を祝い
今年は、こんな事に頑張ろう!と話し合いました。

長男は、4月から小学生です。
「べんきょう、がんばります」と、分かっているのか分かってないのか・・・
長女は、「すいえい、がんばります」、泳ぐのが大好きなようです。

私と妻は、もちろん「十黒梅、がんばります」
今年も、皆様のお役に立てるよう頑張ります。

それからすぐに、ベッドに潜り込み、
日の出の時間に目覚まし時計をセットし、眠りにつきます。

そうです!今回のメインイベントの「初日の出」が
この後、待っています。寝坊して、見れなかったというのでは
海辺のホテルに何しに来たのか分かりません。

ふぅ~~~と、眠りについた頃でしょうか?
どこか遠くの方から、いつもと違う聞きなれない目覚まし時計の音が聞こえ、
ハッと目がさめた時は、窓の外の階下から
初日の出を待ち構えている方々の談笑が聞こえてきました。

妻を起こそうとしたその時、
窓がほんのり、明るくなってきました。

そうです!間もなく初日の出です。
カーテンを開けると、目の前に雄大な太平洋が広がってます。
心地よい静かな波音が聞こえ、穏やかな2009年の幕開けです。

水平線には、雲が広がり、
水平線から上る初日の出は、どうやら見れそうにありませんが
その雲が次第に明るく幻想的に・・・
雲の切れ間から、太陽が顔を出そうとした瞬間
今度は西から、暗雲が覆いかぶさるようにかかって来ました。

海岸の方から、初日の出を楽しみにしていた人達の
「あぁ~~~~」という、どよめきの声が聞こえてきました。
なかなか、思うように、物事はいかないようですね。

しかし、雲の間から、遠くの海に差し込む太陽の光は
まるで光のカーテンのようで、横にいる妻と
しばらく、その神秘的な美しさに見とれていました。

それから、数分後、待ちに待った太陽が、その雲から姿を見せました。

まばゆいばかりの、その温かな光に手を合わせ
家族の健康、お客様の健康をお祈りしました。
昨年は、手を合わすことが出来なかった「初日の出」でしたが
今年は、無事に手を合わすことができ
チャンスに恵まれた事を幸せに感じております。

子供は・・・といいますと、年越しをしてから、 眠りについたせいか、
何度起こしても、 「もうちょっと寝たいぃ~」と二人とも布団の中に、潜り込む始末、
一緒に手を合わせるのは、 来年以降のお楽しみのようです。

この年末年始、家族4人で、土地の皆様の温かさ、
自然の恵みの温かさに包まれた事に 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

2009年は、 このありがとうの気持ちを形にできるよう、
そして、皆様のお役にたてるよう頑張って参ります。
今年も、どうぞ宜しくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

hinode