第44号 2011年2月発行
「お父さん、ナイスキャッチャーフライ!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

今回は、昨年末の事の8歳の息子が所属する
少年野球チームの年末納会のお話をさせて頂きます。

11月から入部した息子は、どうやら野球が本当に好きになったようで、
毎晩グラブやスパイクを磨き、 ことある毎に
「お父さん、キャッチボールやってぇ~」と目をキラキラさせてせがんできます。

私は、本当に野球オンチというか、
狙ったところにボールはいかないは、 しっかり取れないないはという有様で、
息子:「お父さん、こうやって投げるがで、こうやって取るがで」と
教えられながらキャッチボールをしております。

息子はまだ小学校2年生で、チームの中では2年生ただ一人、
あとは3年生以上となり一番の下っ端です。
水曜土曜日曜と練習は、週三回が基本で、ユニフォーム姿に身を包み、
自転車で意気揚々と出かける息子の後姿に、
エールを送り、成長ぶりに感心しております。

父親として、子供の練習を見に行ってあげたい気持ちは大いにありますが、
他の部員のお父さんのほとんどは、元野球部のバリバリで、
ノックやキャッチボールもバッチリですし、
しっかりアドバイスや指導もしております。

私は、何しろ野球オンチですから、後ろで突っ立ってるだけで用事になりませんし、
息子がもう少し上級生になってから見に行こうと、
ほんの少しだけ、ちょっとだけ、ちょっぴり、足が遠のいています。

とはいえ、さすがに年末の納会となれば、遠のく足も、近くに向けなければなりません。
お世話になっている監督さんやいつも指導を頂いているコーチの方々、保護者の方々にも
しっかりお礼をしなければなりませんし、部室の清掃やグランドの整備もあります。
また、親子対抗の試合もありますし、
お昼はお母さん方が作ってくださる豚汁を全員で食べるというのです。

早めにグランドに行き(やっぱり下っ端ですから)、
お世話になっている皆さんに挨拶・お礼を言います。
とその時、「あれぇ~、細川さんじゃないですぅ?」とニコニコ顔で、
いかにも野球をやってました!というお父さんが声をかけてきました。
話を聞くと私の中学・高校の一つ下の後輩で、数ヶ月ですが、同じ寮の中にいたとか。。。
(私は、高知の明徳義塾におりまして、6年間寮生活をしていました。)

よくよく話を聞くと、もう一人、明徳野球部出身のお父さんもいて、
3人で当時の話に花を咲かせました。本当に世間は狭いものです。
(私だけ、野球部出身ではありません。念のため、あしからず、、、)

清掃が終わると、私が娘の迎えに行く事になり(妻は準備係りの為)、
一旦グランドを後にします。
正直、この後にお父さんチーム対子供チームの対抗試合が控えてましたので、
ホッと胸を撫で下ろしました。

娘の迎えの時間に意外とかかり、お昼を回った頃になりました。
お昼は、お母さん方が作ってくださる豚汁を頂く事になってます。
これに遅れては大変と思い、急いでグランドに戻りますと、、、
白熱した試合が繰り広げられています。
一進一退のゲーム展開で、長引いているとの事

状況を把握しますと、
どうやら、最終回裏、お父さんチームの攻撃、1点差を追う展開です。
1人目、2人目のお父さんがあっさりアウトになり、3人目のお父さんがヒットで出塁、
ツーアウトで同点のランナーが出た、手に汗握る展開になりました。

ここで、お父さんチームの監督さん
「代打、細川さん!」とナイスすぎるアナウンスをサラッと、、、、
最終回、ツーアウトですよ、なんという一番嫌な場面、

私も精一杯の抵抗はしました。どうか、別の人にして下さいと、
しかし、抵抗空しく、アナウンスは覆るはずがありません。

お父さんベンチからは、
「ほっそかわっ!ほっそかわっ!ほっそかわっ!」と嬉しすぎる応援コール!
そのうち「細川のホームランが見たぁ~い♪見たぁ~い♪見たぁ~い♪」と
メガホン越しに応援歌まで!

こうなったら、行くしかないありません。覚悟を決めました。
一応、男です。まかりなりにも、

バッターボックスに立ち、6年生のサウスポーのピッチャーと対峙すると、
いきなりっ!ビシュっ、ズンっ!という速球がぁぁぁああああ
「あぁぁぁぁああああっ!!!!」と思って、バットを振ると、
キャッチャーミットに、スっとボールが収まった後、あっさり、軽くワンストライク、

あまりのボールの速さに驚きです。
小学生の投げるボールと思って、甘くみていたら大変です。

一呼吸おいて、第2球目っ!
バットはボールの斜め下に当り、ファールチップ、ツーストライクっ!
なんとかやっと、タイミングが掴めてきました。

しかし、状況は決して良くありません。
ツーストライクまで追い込まれたワケで、小学生チームベンチからは
「あと1球っ!あと1球っ!あと1球っ!」と
心穏やかならぬコールがかかっております。

そのベンチに、ふと目をやりますと、なんともやるせなさそうな息子の姿があります。
小学生チームが勝つ事を望んでいるのでしょうが、
最後のバッターが父親となると、複雑な心境なのでしょう。

自信満々のピッチャーから投げられたボールは、シュシュシュっっ!!と私の方に、
神様っ!もしここにいたら、お願いです!ヒットを打たせて下さいっ!
もう最後は神頼みっ!えいやっ!と開き直って、バットを振ると、
バットはボールの下をかすめて、、、ファールフライと思いきや、ボールはインフィールド!
ピッチャー、キャッチャー、サードの3人が猛烈にダッシュしてきます。
「もしやっ!」と思い、ひとまず、ファーストまで私もダッシュっ!

ボールは、「ぽとんっ♪」とグランドに落ち、
フェア!フェア!フェア!フェアぁぁああああああ!

ホントに、ホッとしました。当りは、本当にカッコ悪かったのですが、
安打には間違いありません。
何とか息子の前で、最後のバッターにならずに済んで、
神様、ここにいてくれて本当にありがとうございます!

その後、私の後のお父さん(現:草野球部)のお父さんが、大きなホームランを放ち、
サヨナラゲームとなり、お父さんチームの勝ち!

息子は、私に駆け寄り、ニンニン笑顔で一言。
「お父さん、ナイスキャッチャーフライ!」(私はあまり嬉しくないんですが)

その後、この機会を頂いた監督さんに、お礼に行きますと、
監督さんも含め他のお父さんもニコニコ笑顔で
「ナイスバッティング、よく打てましたね」と嬉しいお声を頂きました。

私の勝手な思いで、少し足が遠くなっていた息子の練習に、
なんだか、ちょっと近くなったような気持ちになって、
恥かしい気持ちと嬉しい気持ちと感謝の気持ちが混ざり合わさった複雑な心境で、
何か、胸に込み上げてくるものがありました。

年が明けて、しっかりと練習に顔を出しておりませんが、
近くを通った時に、チラっと覗き込むと、
息子がちょうどノックを受けている時で、コーチに、ボールの取り方を教わると
帽子を取って「ありがとうございましたぁっ!」と言っているのが見えました。

そういえば、最近、近所のお母さんに
「息子さんは、ちゃんと挨拶ができるね」と言われたばかりの事です。

こうやって、野球を通じて礼儀を学んでいるんだなぁ~と
子供の成長ぶりに微笑ましい思いと監督さんコーチの皆さんに
ありがとうの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

まだまだ足が遠い気持ちはありますが、
たまには、ほんのたまには練習を見に行ってやらなくては、
そんな思いがしているこの頃です。

ここにきて、インフルエンザが流行ってきているようです。
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸