第68号 2013年2月発行
「じぃ~~~んと心に沁みた勉強会」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

寒ぅ~い、寒ぅ~い毎日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年は、雪のニュースをよく耳にしております。
こちら南国高知も、1月の終わりに雪が降り、
冬本番・真っ只中といったところです。
どうか体調など崩されませんようお気をつけ下さいませ。

さて今回、この新聞でお話をさせて頂きたい話題は、
「じぃ~~~ん」と心に沁みた勉強会のお話をさせて頂きます。

ある朝、会社に出勤しますと、一枚のFAXが流れてきました。
送り主は、高知県産業振興センター様で、
県内の事業者向けの経営革新セミナーの案内でした。
目を通してみると、テーマは、
「地方を元気に!田舎革命を起こすインターネット通販」
講師の先生は
「竹虎 株式会社山岸竹材店 代表取締役社長 山岸 義浩 氏」という内容でした。

山岸さんは、創業明治27年の「竹虎(株)山岸竹材店」の四代目で、
自称:日本一竹を愛する人です。

インターネットのホームページをご覧頂くと、
その熱意がムン!ムン!ムン!と伝わってきます。
また、非常にユニークな方で、これまたホームページをご覧頂くと、一目瞭然っ!
随所にいろいろなコスチュームを着られた山岸さんが登場し、
独特な山岸ワールドで、楽しませてくれます。
(Yahoo!やGoogle等で「竹虎」と検索すれば、すぐに出てくると思います。)

ちなみに私の妻が、お気に入りの愛用竹皮スリッパのスーパーモデル(笑)?として
そのホームページに長年登場しています。
(10年程前に、撮影した写真ですが。。。)

また山岸さんは、私の高校の先輩でもあり、
常日頃から多大なお世話を頂いている大恩人でもあります。
これは絶対に行かなくてはならないと、妻を誘い、1分後には申し込みを致しました。

そして迎えた当日、妻と二人で会場に入ると、後ろの隅で立っている、
作務衣(さむえ)を身にまとった山岸さんの姿が目に入りました。

一目散に駆け寄り、
私:「ご無沙汰しちょります。いやぁ~、あけましておめでとうございます!」
2013年、年を明けて、まだ一度もお会いしていなかったので、
ずいぶん遅い新年のご挨拶をさせて頂きました。
山岸さん:「おまん!何しに来たがなぁ!」
私:「先輩の話を聞きに来たがです!」
山岸さん:「いねっ!おまんに話す事は、なんちゃぁ~ない。
今日は、気楽にやろう思いよったけんど、
おまんが来たき、緊張したじゃか!」
(こてこての土佐弁ですみません。)

私の妻も間に入り、しばらく話に花を咲かせておりましたら、
いよいよセミナー開始時刻となりました。
私と妻は、空いている席に座り、山岸さんは壇上に向かいました。
しばらくして、ふと壇上に目をやると、、、、
何やら只者ならぬオーラみたいなものが感じられます。

司会の方の挨拶が終わり、いよいよ山岸さんのお話のスタートです。

手振り身振りを交え、壇上を所狭しと動きながら、
インターネットで商品を売り始めた頃の話に熱が入ります。
最初の5年間で、500円の商品が一つだけ売れた話に、
会場から驚きの声が上がりました。

商品が売れない頃は、3時の休憩に、一人だけコーヒーを入れて貰えず、
数年かかって、やっと形になった時、父親である先代の社長から
コーヒーを入れて貰えたという話に、
目頭が熱くなり、涙を押える事ができませんでした。

それから、今回のメインテーマである「これからは田舎の時代だ!」という話になりました。
ネットなら都会も田舎も関係ない、インターネットなら伝えたい事を伝える事ができる
書きたい事が書けるだけ書ける。写真も載せたいだけ載せれる!
と、トーンが大きくなりました。

そうなのです。私が迷わずインターネットの世界に飛び込んだのは、まさしくこれです。
私と山岸さんの師でもありますKさんから、
「ネットは書きたい事が書きたいだけ制限なく書ける」と教えて頂きました。
その言葉に、電撃が走りました。
伝えたい事が伝わる世界に夢を感じ、希望を感じました。

今では、普通にインターネットで買い物をする時代になりましたが、
私がインターネットの世界に飛び込んだ2000年当時は、
インターネットは、まだまだ。。。。どこか怪しい空気さえありました。
「インターネットはスケベオヤジのやるもんだ!!」と、いうような風潮もありましたし、
そんな、どこの誰だかわけのわからない店から物が買えるか!!
売れるわけがない!!というような時代でした。

それでも、インターネットの世界に自分を賭けたのは、
お客様に自分の気持ちを伝えたい!その一心だったように思います。

壇上の山岸さんの熱のこもったご講話は、さらにヒートアップし、
予定していた途中の休憩時間を挟む空気はどこにもありません。

話の所々に、「ぼくには、竹しかないがです!」
「ぼくは、竹が大好きで大好きで大好きで、たまらんがです」
という熱いメッセージが繰り返され、
山岸さんの竹に対する熱い思いがひしひしと伝わってきました。
創業119年、四代目というご自身の竹林で育った竹に対する愛情は
並々ならぬものがあるのでしょう。

いよいよ終盤に差し掛かり、
「竹虎三大奥義」という興味深いテロップがスクリーンに映し出されました。
そしてこの後、私は涙を押える事ができませんでした。
その三大奥義のお話をご紹介させて頂きます。

■三大奥義■—————————————————–

【1】毎日、毎月、コツコツ
毎月「1」頑張るとして、12ヶ月、
1×1×1×・・・・12回 =1 だけど
毎月「1.1」もうちょっと頑張ると、
1.1×1.1×1.1×・・・12回 =3.14(およそ)になる。
毎月、もう少しずつコツコツと努力すれば、
1年(=12ヶ月)経ったら、3倍以上になる

【2】不易流行
「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、
新しく変化を重ねているものをも取り入れていく」
「最後に生き残る者は、強い者でも頭のいい者ではない、
常に変り続けた者だけだ」

【3】感謝
常に感謝の気持ちを大切にする
出会いを大切にする

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私は、2006年に、この「食援隊」という会社を立ち上げました。
『「人」を「良」くする「食」を通じ、毎日のイキイキ生活を応援します。』という旗を立て、
お客様のお役に立てるよう一生懸命励むことを会社の理念としました。

そして、十黒梅(じゅっこくばい)の商品開発、自社農園の保有、自社工場の設立、
酒造免許の取得、酒造ラインの整備、etc、毎年少しずつですが、
「お客様のお役に立つ」という思いの元に、成長させて頂きました。

日々の「1.1×1.1×1.1×・・」のコツコツ、
「お客様のお役に立つ」という「不易流行」、
何よりも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂いていらっしゃる大切な皆様、
どくだみを栽培して頂いている農家の皆様、工場設立にお力を頂いた設備の皆様、
免許取得や農地取得にご尽力を頂きました行政の皆様、
お客様にしっかりと対応してくれるお客様担当の社員、
製品作りに励んで頂いている工場の社員、
私をしっかりと指導して頂いてくれる恩師、私をしっかりとサポートしてくれる家族、
多くの皆様のお陰でございます。本当に「感謝」の気持ちでいっぱいです。

この日、熱い熱いお話を聞きながら、
同じように私自身も熱い熱い思いがこみ上げてきました。
山岸さんとご縁を頂いた事に感謝し、
これからもこのご縁を大切にしたいと思い、会場を後にしました。

そして、インターネットの世界は、昨今のネットを使った暗いニュースもあり、
何か冷たい無機的なイメージが強くありますが、
決してそうではない、人と人が熱い思いでつながることもできるという事も強く感じました。

現にこうして、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂いている大切な皆様と、
ご縁を頂きましたのは、インターネットであります。
これからも、皆様のお役に立てるよう、頑張って参ります。

季節はまだまだ冬本番、寒い毎日が続いております。
今年はインフルエンザが猛威をふるっているニュースも聞いております。
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸