こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。
先月14日に発生しました熊本地震は、本当に驚きました。
そして、テレビや新聞等々で伝えられる現地の様子に、
ただただ、心が痛む思いがしております。
被害に遭われました皆様、謹んで心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早い復興と皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。
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季節は、新緑の5月を迎えました。こちら高知は真夏を思わせる陽気の日もあり、
長袖にしようか?半袖にしようか? 服装選びに頭を悩ませております。
そして、5月といえば・・・私達にとりまして、一番大切な季節!
そうです! どくだみの収穫期がやってきました。
一年間、農家さんが畑のお世話をしっかりとして頂いたお陰で、
今年も元気にどくだみが育ってくれました。今年も豊作と言っていいでしょう!
農家さんのお一人、酒井さんは、
「社長ぉ~~~、どうぜ、ばっちり育っちょおうろう」と誇らしげです。
酒井さんと酒井さんのどくだみ畑 | 弊社のどくだみ畑 |
どくだみの収穫作業は手刈りで行います。
刈り取ったどくだみは、「こも」と呼ばれる袋に包んで
畑から選別の作業場に運ばれます。
選別作業も、もちろん手作業です。
他の草や弱った葉が混ざらないよう、丁寧に選り分けていきます。
収穫の様子 | 手作業の選別作業 |
こうして、多くの方に丁寧に丹精込めて作って頂いたどくだみをみると、
「しっかりと製品作りに励まなければ!」と強い思いがこみ上げ、
昨年あった、ある出来事を思い出しました。
その出来事とは・・・
昨年の事、高知大学で平成27年4月1日に
38年ぶりに新設された新学部「地域協働学部」から、
「6次産業について学生に講義をして欲しい」とのご依頼を頂きました。
「高知大学の地域協働学部」とは・・・・ 以下、高知大学HPより抜粋
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地域協働学部は、地域力を学生の学びと成長に活かし、
学生力を地域の再生と発展に活かす教育研究を推進することで、
「地域活性化の中核的拠点」としての役割を果たすことを目的としています。
高知県全域を中心的な教育研究フィールドとし、
地域との「協働」というアプローチによって、地域とともに課題解決を図っていきます。
人材養成では、産業振興を担う「地域協働型産業人材」を育成し、地域社会の発展に貢献します。
特に、第一次産業、第二次産業、第三次産業の協働により地域資源を活かした6次産業化を推進して
ニュービジネスを創造できる「6次産業化人」、「産業、行政、生活・文化の各分野における
地域協働リーダー」を「地域協働」の教育を通じて育成します。
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大学の先生がおっしゃるには、私どもの事業スタイルがまさに6次産業で、
是非、学生に事業を起こした経緯や現状を話して欲しいとの事でした。
通常でしたら、私のような者がそんな大それた事をと、お断りするところでしたが、
少しでもお世話になった地域のお役に立てれば、若い学生さんのためになれば、と思い
引き受ける事にしました。
私は、学生さんに6次産業化について、どう話せばいいか?ずいぶん頭を悩ませました。
まず、インターネットで6次産業を調べてみますと
農業・水産業の1次産業、食品加工の2次産業、流通・販売の3次産業
これらを全て行う事で1+2+3=6で6次産業との事です。
確かに私どもは、どくだみを栽培し、搾った搾り汁をお酒に加工、そして販売をしております。
6次産業といわれば、その通りなのですが、
最初から6次産業化を考えたものではありません。
最初は、妻が体調を崩した事がきっかけで、十黒梅を開発しました。
そして、皆様に安心して永くご愛飲頂きたいという思いで、
当時、原料のどくだみの確保が難しかったので、
農業の経験など全くありませんでしたが、自分達で栽培を始めました。
また、より良い商品を作りたいという思いで酒造りを学び、
酒造免許を取得して、最終商品まで私どもで作るようになりました。
つまり、すべてご愛飲の皆様のお陰なのです。
私は、この事をありのまま正直に話す事にしました。
そして、確かに、1+2+3=6で6次産業なのですが、
単純にそれだけではないように思えてしょうがありません。
しばらく考えておりましたが、なかなか明快な答えが思い浮かびません。
「下手の考え休むに似たり」、まずは1日の仕事を済ませてから、
それからゆっくり考えようと、パソコンを立ち上げメールをチェックすると・・・
十黒梅をご愛飲の方から、嬉しい嬉しい嬉しいメールが届いておりました。
この嬉しいメールは何よりの私ども宝物です。
どくだみを栽培して本当に良かった!十黒梅を作って本当に良かった!
心の底からそう思えて、感謝の気持ちでいっぱいになります。
その時、はっ!としました!
6次産業とは・・・「喜びの多重奏」ではないか?
皆様の喜びは、私どもの何よりの喜びです。
「栽培」「商品加工」「販売」が一緒だからこそ、
私達、そして携わるすべてのスタッフが、
お客様から直接、嬉しいお声をお聞きすることができます。
(もちろん、改善への厳しいお声も聞くこともできます。)
皆様に喜んで頂けるからこそ、しっかり栽培しなければならない
しっかり、製品を作らなければならないと、強く固く思えます。
誠実に、そして、関わるすべての人、一人一人との出会いに感謝。
そのようなことを、ありのまま学生達に話させて頂きました。
昨今、「偽装問題」「データ改ざん」等、
信頼を裏切る絶対にあってはならない出来事がニュースを賑わせております。
同じ作り手として信じられません。そして「身勝手な独奏」としか思えてなりません。
今回、農家さんが一生懸命育ててくれたどくだみを手に取り、
ご愛飲の皆様、農家さん、そして私どもスタッフ全員で、
「喜びの多重奏」を奏でていけるよう、しっかりと製品作りに励んでいきたい、
そう改めて感じることができました。
朝夕、肌寒い日もありますが、季節はこれから、夏に向かってまっしぐら!
上手に服装をお選び頂き、体調管理には、十分お気をつけ下さいませ。
それでは、失礼します。