第126号 2017年12月発行
「今年一年、本当にありがとうございました。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

カレンダーは、あっいう間に12月っ!
お正月に初詣をしたのは、つい先日のように思え、
月日の経つ早さに改めて驚いております。

この早すぎた一年を振り返りますと、本当にいろいろな出来事がありました。
その中で2つ、個人的に私の心に強く残った事をお話させて頂きます。

まず一つ目は、私の趣味の一つでもあります「将棋」です。
今年は、彗星のごとく現れた中学生棋士・藤井聡太四段の29連勝の大活躍で、
「将棋フィーバー」の一年だったと思います。

テレビのワイドショーでは、連日のように藤井四段の話題が取り上げられ、
将棋の話には、ほとんど耳を傾けなかった私の妻まで、
「竜王戦って、どんな戦い? 藤井君はC級2組って聞いたけど、級って何?」等々
将棋の話をドンドン聞いてくるようになりました。

それから、将棋界を代表する加藤一二三九段の引退!
将棋の一時代を築いた大棋士の引退は、本当に感慨深い思いがいたします。
と、同時に、その異才を放つキャラクターでの今後の活躍が本当に楽しみです。

そして、今年一年の極めつけは、「永世七冠誕生」ではないでしょうか?

平成29年12月5日(火)16時23分、その時、歴史が動きました。
前日4日から鹿児島県指宿市で行われた第30期竜王戦 七番勝負第5局
羽生棋聖が渡辺竜王を下し、竜王位を奪回し「永世竜王」の資格を得ました。
同時に、過去誰一人として達成できなかった「永世七冠」を
羽生善治棋聖が達成したその瞬間でした。

現在将棋のタイトルは、今年から「叡王」が加わり、
「名人」「竜王」「棋聖」「棋王」「王位」「王座」「王将」の
八大タイトルとなっていますが、
長らく七大タイトルを、全棋士がしのぎを削って戦ってきました。

「永世」の称号を得る事ができるのは、
今回の竜王戦では、連続5期または通算7期のタイトル獲得となっています。
(各棋戦によって、獲得条件は異なるようですが、最低でも5期は必要のようです。)

一つでもタイトルを獲得できれば、それはそれは凄い事なのですが、
少なくても5年以上獲得し「永世」の称号を得る事は、驚くべき事だと思いますし、
ましてや七つのタイトル全てとなると・・・
まさしく、前人未到の大偉業と言っても過言ではないと思います。
(平成7年度は、七大タイトル全てを同時に獲得した事も大偉業でしょう。)

今回の大偉業にあたり、今期の羽生棋聖は、保持をしていた三つのタイトルのうち、
「王位戦」では菅井竜也七段に、「王座戦」では中村太地七段に破れ、
「棋聖」だけとなっていました。

ここ数年の若手の台頭は激しく、私は「さすがの羽生棋聖も・・・」と、
正直、一抹の心配をしておりました。
また竜王戦は2002年の獲得以来、4度目の挑戦15年も遠ざかっていたタイトルです。
それから相手は、この棋戦になると、めっぽう強い渡辺竜王です。
羽生棋聖には、同年代として、何とかここで頑張って欲しいと切に願っておりました。

歴史が動いた「羽生永世竜王誕生」の速報を聞いた瞬間、
私の涙腺が勝手に緩み、ただただただただ言葉にできない
私の粗末なボキャブラリーでは表現できない、高揚する思いが込み上げました。

さらにさらにさらに、驚愕したのは、対局後の会見で
「将棋そのものを本質的にわかっているかというと、
まだまだ何もわかっていないというのが実情」との談話。
・・・・私は、もう言葉にできません。

同年代にもの凄い人がいて、同じ年代を一緒に生きる幸せ、喜び、励み、刺激・・・
いろいろな思いがいっぺんに込み上げて目頭が熱くなりました。

次に、今年の個人的に私の心に強く残った事は、
「生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅、発売10周年」です。

皆様、本当に本当に本当にありがとうございます。

妻の体調不良がきっかけで開発しました「十黒梅」、
発売当時は、本当に売れるのだろうか?と心配しておりました。

思い起こせば10年前、当時6歳と4歳の長女と長男が、その年の初詣で
「どくだみが、うれますように」と突然、声に出して 手を合わせた時には、
涙を押さえる事ができませんでした。 昨日の事のように、ありありと思い出します。

十黒梅が完成し、製造ラインに乗り、大量に製造された時は 「もし売れなかったら・・・」と、
少々心が縮む思いがしましたが、 その時、妻があっさりと、
「自分達家族が飲む一生分を先に買ったと思えばえいやん」 と言ってくれたことは、
今でも忘れる事ができません。

どくだみの栽培に関しても、大変な思いを致しました。
いろいろな方に栽培をお願いしましたが、なかなか首を縦に振ってくれません。
それもそのはず、先祖代々の大事な大事な畑で、
駆除に困っている「どくだみ」をわざわざ育てるなんて・・・・
ましてや、発売前ですから必ず売れる保証はありませんし、
どこの馬の骨ともわからない私のお願いです。

そんな中、黒潮町の農家さんが栽培を了承して頂いた時は、
本当にありがたく涙が出る思いがしました。
と同時に、中途半端な事は絶対にできないという使命感も感じました。

その後2008年に、黒潮町で農業生産法人「どくだみ農園」を立ち上げ
2009年には、どくだみの搾り工場が操業し、
2010年には、酒造免許を取得、酒造設備の整備で
どくだみの栽培から搾り加工、酒造、販売まで全て私どもで一貫する事ができました。

栽培にご尽力を頂いた農家さん、工場設備にお力を頂いた皆様、
温かく迎え入れて頂いた黒潮町の皆様、その他、関係者の皆様、
そして、何より十黒梅を永く永く永くご愛飲頂いております皆様、
心より厚く厚く厚く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

これからも、皆様のご期待にお応えできるよう、皆様のお役に立てるよう、
社員一同、精一杯、頑張って参ります。

今年一年、本当にありがとうございました。
来年も、何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

季節は冬本番、12月4日には、異常天候早期警戒情報が発表され
寒い毎日が予想されます。
こちら四国でも山間部は雪が舞っております。
お風邪などお召しにならぬよう、体調を崩されませんよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼します。

細川泰伸