投稿者「Yasunobu Hosokawa」のアーカイブ

第52号 2011年10月発行
「家族が増えました。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

10月に入り、こちら南国・高知でも、朝夕はずいぶんと涼しくなり、
グッと季節が秋めいて参りました。

さぼり気味になっております朝のウォーキングの出発時(午前5時30分頃)は、
ちょうど太陽が顔を出す頃で、歩き始めは周りは薄暗いものの、
時間が経つにつれだんだん明るくなり、
1日の始まりを体中で感じる事のできる気持ちのいい季節です。

それから秋は、魚に脂が乗ってきて、山の味覚も楽しめて、
食いしん坊の私としては、 これからの季節が本当に楽しみでなりません。

そんな秋が大好きな私に、小学5年生の長女が
長女:「おとうさん、どうして季節があるがぁ~?」と
素朴な質問をぶつけてきました。
私は、居間にあった地球儀を持ってきて、

私:「まず地球は、1日かけて回転してます。」と
地球儀をクルクル回しながら説明を始めました。
「日本がここで、太陽に当たっている時は、昼! 太陽に当たってない時は、夜!」
「次に、地球は太陽の周りを1年かけて回ってます。」

なぜか、目の前にあったバレーボールを太陽に見立てて、
ボールの回り大きく地球儀を一周させます。

「それで、ここからが大事、地球の軸が太陽に対して、ちょっと斜めになっちょって、
直角的に向いちゅう時は、太陽の光を直接的に当たるし、
当たる時間も長いき、暑い、つまり夏!
角度が鋭く斜めになっちゅう時は、その逆で、寒い、つまり冬!」

長女:「ふ~~~ん???」 この説明では、分らない様子、そこへ間髪入れず

妻:「お父さん、もうちょっと、子供が分かる説明をせんといかん・・・」
私:「じゃぁ~、お母さん、どう説明するぅ?」
妻:「え~~~~~と、え~~~~~と」 説明に困り果てた妻、

そこへ、小学3年生の長男もすかさず参戦!
長男:「季節は、4っっっつつつ Y(^^)!そう決まっちゅう!!」



こんな、とんちんかんな細川家に、
今年は家族が増えるというビッグニュースがありました。

名前は、「細川チロル」0歳。

事のきっかけは、長女の「どうしても犬を飼いたい!」というデモ抗議活動が発端です。
長女は将来、「盲導犬の訓練士」になりたい!という大の犬好きで、
お散歩中の犬を見るたびに、「かわいいぃぃぃ (*^_^*)」とラブコールを送っております。

私は、昭和45年の戌年ですが、犬はあまり好きな方ではありません。
私が小さい頃に、こんな事がありました。
近所の方が飼っている犬に、友達みんなで、
頭をなでなでしてかわいがっていた時の事。
私がなでなですると、その犬は、いきなり私の手に噛みついてきたのです。

それも私だけにです。

それから先日、こんな事がありました。朝のウォーキングの時、
誤って道の真ん中に残されていた犬の排泄物を右足のかかとで踏みつけてしまいました。
もう気持ちは、どうしようもない、やりきれない気持ちでいっぱいです。
いくら自分に、「ウン(運)がついた!」とポジティブに言い聞かせても、
靴の裏に残ったそれを見つめると
確かにウンには間違いないのですが、どうしても運には思えません。

犬だけではありません。猫にもあまりいい記憶がありません。
ここ毎日のように、どこかの猫が我家の庭にやってきて、
とても不快なお土産を置いていきます。
先日も危うく、危機一髪、踏みそうになり、一人で大騒ぎしておりました。

それにいざ、犬を飼うとなると、毎朝のお世話やお散歩が大変です。
いい加減、自分の自主的な朝のウォーキングもさぼり気味でままならないのに、
反強制的な、犬とのウォーキングは、私が30kgダイエットするより不可能です。

また、どくだみの収穫期になりますと、栽培地へ単身赴任となり、家を留守にします。
とてもとても、お世話などできるはずがありません。

社内には、ペットが大好きなスタッフがいまして、猫に犬にウサギを飼っております。
ペットといると、とてもとてもとても幸せな気持ちになるというのです。

確かに、知人が飼っている犬や猫を見て、かわいらしいなぁ~と思う気持ちはあります。
しかし、ペットに対して、過去にあまりいい思いをしてこなかった私には、
ペットを飼うという気持ちは・・・・

長女:「私が面倒を見る!」と強く断言しておりますが、長女は朝は弱い方で、
犬を飼った場合の朝の散歩は、私へ担当がスイッチされる事は、火を見るより明らかです。

そんなこんなで、長女の陳情は棄却一辺倒で収まっておりましたが、
妻:「あまり頭ごなしに、イカン!!というのは、どうかと思う・・・
それなら、世話があまりかからないペットはどう?」という妥協案が提出されました。
長女は、本当は犬が飼いたかったのですが、
ペットが飼えるならもうなんでもいいという感じです。

妻:「お父さん、そんなにダメダメ言うたら始まらんろう、鳥はぁ?」
私:「鳥ねぇ~」

考えてみたら、鳥は鳥カゴの中で飼いますので、お世話は割りと楽です。
それに、餌と水を適度に与えるだけなら、あまり負担にはなりません。

まぁ~、あまりダメダメと反対ばかりしていても、家族の和を乱すだけですし、
教育的にもあまりよくはないと思い、鳥でOKゴーサインを出すことにしました。

それから先は、妻と長女がインターネットで、
どの鳥が飼いやすいだとかいろいろと調べ、
そして、数店舗のお店を回り、我家にやってきたのが
「細川チロル」 性別:不明(たぶんオス) 年齢:0歳 のオカメインコ です。

【補足・・・オカメインコとは?】
体長 :30~35cm(オウムの中では最も小型)
体重 :平均80~120g前後
性格 :優しくおっとりしていて甘えん坊。
人によく慣れるが、少々臆病なところがある。
特徴 :オカメインコという名前からインコと間違われがちだが、
オウム目オウム科に属する立派なオウム。
最も特徴的なのはかわいらしいほっぺの橙色の斑点と頭の上の冠羽。
この頬紅が「オカメ」と言う名前に由来している。
オスは口笛のまねが得意である。

どうせ飼うなら、雛から飼いたいという長女の希望。
オカメインコは、雛の頃の世話が大変だということでしたが、
生き物の世話の大変さを実感することも大事ですし、
また、その分、愛情も育まれるにちがいない、と、私も賛成。

ペット嫌いな私でしたが、チロルが来てから約半年。
毎日毎日を共に過ごしていると、何だか、好きになったというか・・・
家に帰ると「ぴぃ~!ぴぃ~!」と、かわいらしい声で出迎えてくれます。

長女や長男は習い事や練習、妻はその送り迎えで、帰宅が私一人の時などは、
尚更、その声がかわいく聞こえてしょうがありません。

最近では、口笛のまねも得意になってきて、
私が口笛で「ほぉ~~~、ほけきょ」とウグイスのマネをすると、
チロルも、「ぴぃ~~~、ぴけきょ」と返してきます。

たまにカゴの外に出すと・・・・
手のひらに乗ってくるは、頭の上に乗ってくるは、肩に乗ってくるは・・・
本当に本当にかわいいものです。

私のペット嫌いは、ただの飼わず嫌いだったのでしょうか?
今ではすっかり家族の一員で、ペットを飼う方の気持ちが
少し分かるようになってきました。

ペットと共に生活するという喜びに、長女のお陰で、気づかされたようで、
なんだか感謝の気持ちというか、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

オカメインコは、約20年程も生きるそうですので、
長女や長男がちょうど結婚(無事に結婚できるかどうか分りませんが)する頃まで、
一緒に我家で暮らす事になりそうです。
家族4人と1羽、明るく元気に、そして元気でいられる事に
感謝して過ごしていきたいと思います。

最後になりましたが、季節の変わり目でございます。
どうぞ、お風邪等お召しにならないようご自愛下さいませ。
十黒梅(じゅっこくばい)が皆様のご健康にお役に立てます事を
心よりお祈り申し上げます。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第51号 2011年9月発行
「この夏のプレゼント」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

9月初旬に日本列島を縦断しながら大きな被害をもたらした「台風12号」
その被害に遭われました皆様、心よりお見舞い申し上げます。
各メディアから伝わってくるその被害の大きさに、心を痛めております。
3月11日の東日本大震災もそうでしたが、
改めて自然の恐さを、まざまざと痛感しております。

今回の台風12号は、こちら高知にも上陸をしましたが、
どくだみ畑や工場、その他の施設も大きな被害は無く、無事でございます。
ご心配していただきました皆様、ありがとうございました。

その台風が去ってから、こちら高知は朝夕が、ぐっと涼しく感じるようになり、
7月8月の暑さを少しずつ忘れさせてくれるようになりました。

今年の夏は、昨年ほどの暑さは感じなかったものの、やはり夏!暑かった!
その暑さのせいで、我家では男チームと女チームの熱いバトルが繰り広げられました。

一般的に、男性と女性とでは、体感温度が違うのでしょうか?
それとも、我家だけ特別なのでしょうか?

私と長男(8歳)の男チームは、非常に暑がりで、お風呂は水風呂でのザバッと、
寝る時は扇風機の強さは「中」から「強」。
妻と長女(10歳)の女チームは、寒がりで、お風呂は温めてゆっくりじっくり、
寝る時はは網戸のみ。という状態です。

こういった状態ですから、お風呂はどっちのチームが先だとか、
寝る時は扇風機をどの程度の強さにするとか・・・・
最初は、同じ部屋で枕を横にしていたものの、
女チームは男チームの扇風機の強さに付き合いきれず、
最終的には、別々の部屋で朝を迎える事になりました。

一番、傑作なバトルは、長男は気を利かしたつもり、
長女が喜ぶと思って、浴槽に水を張って水風呂にし、
「お姉ちゃん、今、ちょうどいい感じぃ~」と言って、長女に風呂を勧めたものの
その湯船(水船と言った方が適切かも・・・)に、ざっぱぁ~~~~~~ん、と
勢い良く飛び込んだ長女の悲鳴と怒りの声は、
我が町内を揺るがす相当なものでした。

これから季節は秋に移り、過ごしやすい気候になります。
やっとここで、約2ヶ月程続いた男チームと女チームのバトルが
停戦状態になると思うと、 心なしか、ほっとしております。

今回は、そんな今年の暑い夏を振り返り、
我が家の”ハッピー☆メッセージ”、嬉しい夏の思い出話をさせて頂きます。

事の起こりは、1年半程前にさかのぼります。
長女のお友達がダンススクールに通ってまして、その発表会を鑑賞してきました。
そのすばらしさ、楽しさ、華やかさに心を大きく動かされたのか、
長女:「私もダンスがしたいっ!」と急に言い出す騒ぎとなりました。

私と妻は、時間が経てば、長女の気持ちも変わるだろうと、
そっとしておりましたが、 日を増すにつれ、長女の気持ちは高ぶるばかり、
口を開けば、ダンスの話ばかりです。

そこで、我が家で緊急の閣僚会議を開き、
長女をダンススクールに通わすかどうか討論をしました。

★財務大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」
★国土交通《送迎》大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」
★文部科学大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」

などなど、各大臣らの多くの意見(=ご想像にお任せします。。)はありましたが、

★総理大臣(私):「この件は、却下っ!」

ところが、さすが私の娘!そんな事であきらめようとはしません。
来る日も来る日も毎日のように、「ダンスに行きたい!!」とデモ抗議活動に入りました。
あきらめが悪い、私のDNAは、しっかりと受け継いでいるようです。
(=よく言えば、一本貫き通す性格、とでも言わせてくださぃ~~~)

そんなある日の事、私は運動不足解消にと、近くの県営プールに泳ぎに行きました。
コースロープを挟んだ横で、音楽をかけて水中でダンスをしている
小学生から高校生のグループに出くわしました。

もう皆様、ご想像がつくと思います。
彼女達はシンクロナイズドスイミングのグループだったのです。

長女は保育園の頃からスイミングスクールに通って、近頃は競泳の大会にも出ており、
水の中はわりと得意な方でして、その得意な水の中での演技(シンクロ)となると、
通常の陸上での演技(ダンス)よりも、長女にとって一日之長があるのではないか?
ふとそのような事が頭に浮かびました。

数日後、我が家で緊急閣僚会議を開き、
「シンクロナイズドスイミング」の新提案が討議されました。
情報収集してみると、どうやら、水中での練習に加え、バレエレッスンにも通うとのこと。
最初は何やら、不思議がっていた長女も、バレエレッスンがあることを伝えると、
目を輝かせ始めました。

そこで、長女に「お試し体験」を薦めたところ、
二つ返事で行ってみるとの事。

これまで励んできた競泳も無駄にせず生かしながら、
本人のやりたいこと、ダンス(バレエ)もできる、
ということで、妻もシンクロナイズドスイミングなら了承。
こうなれば、後はそのお試し体験で長女が
シンクロナイズドスイミングを気に入るかどうかの一点です。

それで、「お試し体験」をした長女に感想を聞いてみると・・・・
長女:「楽しいぃぃぃぃい!シンクロしたいっ!」との事。

その日から約一年半、週4~5回・土曜日曜は、
朝から晩までの厳しい練習にも一生懸命取り組んできました。
練習の遅い日は、長女が家に帰ってくるよりも、
私が布団に入る方が先の日もありました。
屋外プールでの練習もありますから、体は真っ黒、
顔はパンダのようにゴーグル焼けしています。
本人も大変だったと思いますが、送り迎えの妻も大変だったと思います。

それで今回、長女や仲間全員の頑張りと、そして運にも恵まれ、
お陰様で、予選の中国・四国大会を突破し、
全国大会への切符を手にする事となりました。

迎えた全国大会当日、大勢の観客が一点に見つめるメインプールに、
長女の姿がありました。
見ている親の私達のほうが、緊張していたくらいで、
当の本人は、堂々たる姿で緊張感を力にかえて演技をしているように見えました。

大勢の観客の中、しっかりと自分の演技を魅せ、
一回りも二回りも大きく成長した長女の姿に、
とてもとても、涙を押さえる事ができませんでした。

長女をここまで、指導して頂いたコーチの皆様、
関係者の皆様への心からの感謝の気持ち。
そして、ともに厳しい練習にも励んできた先輩、後輩や仲間達の有難さ。
「努力」「勇気」「希望」「感謝」・・・言葉では表現できない程の、
たくさんのありがたい前向きな気持ちや思い・感情を
長女は、私や妻にプレゼントしてくれました。

この大きなプレゼントをしっかりと胸にし、
私もこれまで以上に頑張らねば!!という熱い熱い思いがこみ上げてきました。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第50号 2011年8月発行
「夏の感謝の気持ち」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

8月に入り、夏の高校野球が始まりました。夏!夏!夏!いよいよ夏本番です!
「がんばろう日本!」を合言葉に、白球を追いかける高校球児の情熱あふれる、
さわやかでひたむきなプレーに一喜一憂しております。

地元の高校の活躍も気になりますが、
今年は、3月11日の東北地方太平洋沖地震という大惨事から、
一生懸命立ち直ろうとする岩手・宮城・福島の
3県の代表校の活躍に期待しております。

震災から5ヶ月が経った今でも、その傷跡はまだ癒えることなく、
復興もまだまだ進んでいない様子が
遠くこちら高知まで、メディア等を通じて、痛々しく伝わってきております。
また、ただでさえ大変な時に、新たに食品の汚染等の大きな難題が起こり、
復興までの道の険しさが日に日に増しているようにも感じております。

あるテレビ番組で、被災された農家の方が、
「起こった事は変えようがない、これを機に強い農業にするんだ」と
いうような力強い言葉をおっしゃってました。
必死に立ち上がろうとするその姿勢に、思わず目頭が熱くなりました。
月並みな言葉で、本当に申し訳ございませんが、どうか一日でも早い復興を、
皆様のご無事とご健康を心より切にお祈り申し上げます。

さて今回は、私が経験した夏の中で、
一番厳しかった夏、一番きつかった夏、
一番感謝の気持ちでいっぱいになった夏のお話をさせて頂きます。

少々、痛々しい話になりますが、どうかお許しくださいませ。

それは、私が28歳の時の夏、
以前、勤務していた父の食品加工会社の工場内で、
私の不注意で、右手の人差し指が機械に挟まり、
第一関節から先が飛んでしまう大事故を起こしてしまいました。

飛んだ先の指は、近くにちょうど母がおり、
ビニール袋に入れ、周りを氷で冷やしてくれました。
母は、看護婦の経験があった事から、とっさのその判断で、飛んだ先は無事でして
私はすぐに、救急車で病院に運ばれ、指をつなぐ手術をする事になりました。

手術は、指の血管をつなぐという非常に難しい手術です。
血管は、髪の毛程の細さだとか、その血管の周りを縫い合わせるというのです。
かなり高度な技術を要するようで、
その手術ができる先生が近くの病院に勤めていた事が、
運が良かったとしかいいようがありません。

難しく長い手術は、お陰様で無事に終わり、私は集中治療室に運ばれました。
無事に血管がつながったとはいえ、
指先の血管は非常に細く、いつ切れるか分かりません。
また、温度に影響を受けやすく、冷たいと血管が収縮し、
それで血流が止まり、指先が壊死する事もあるそうです。
そのような理由から、しばらく冷房をかけてない集中治療室で、
入院生活を送る事になりました。

右手の人差し指以外は、全くの健康体であるのに、
一日中、体を動かしてはならない状態でベッドにいるのは、本当に苦痛です。
部屋は真夏の本当に暑い季節というのに、
冷房を入れる事ができなければ、窓を開ける事もできません。
暑さと苦痛の毎日は本当にきついですし、
何よりも、私の不注意で仕事でも皆に迷惑をかけ、
本当にすまない気持ちでいっぱいで、心身ともにふさがっていました。

そんな中、毎日のように見舞いにきてくれる母が
「仕事頑張り過ぎて、神様がちょっと休みなさいと言うがよ」という言葉に
気持ちが少しだけ楽になった事を覚えています。

入院中は、寝ている間に、胸につけている心電図へのコードが取れ、
看護婦さんが、心臓が止まったと思い、夜中に私の横に駆けつける事件など、
いろいろとお騒がせする事件があったそうです。

そんな多々ある事件の中で、生死に関する大きな事件がありました。
ある日、いつものようにベッドの上で先生の治療を受けた後、
ウトウトっとしてきて、軽い眠りにつきました。

ハッと気づいた時、右手の人差し指から、いつもより多量の出血をしていました。
(血流が大切なため、指先に金属管を入れ、
常時ある程度の出血が必要としていました。)

すぐに、ナースコールのボタンを押し、駆けつけてくれた看護婦さんに
いつもより出血が多い旨を伝えました。
看護婦さんも、私と同じように感じたようですが、
この治療は、ある程度の出血が必要なので、少し様子を見る事になりました。

しかし、出血はおさまるどころか、激しくなる一方です。
右手の下に敷いている防止吸収シート(紙オムツを使ってました)が吸収しきれず、
ベッドまで血があふれるようににじんできました。

再度、ナースコールのボタンを押し、看護婦さんに見てもらいます。
看護婦さんも、通常ではない事を認識したようで、すぐに先生を呼んでくれる事に、
しかし、先生は多忙なのか、なかなか私のベッドまで来ません。

そうこうしている内に、事態は急変します。
すこし目の前が白くなったように感じ、次の瞬間、
意識が飛んでいるように感じました。
どこか、頭の後ろの方で、「出血多量死」の5文字が浮かびました。

フワっ~、わけが分からなくなり、息がとまりそうになった瞬間!
口から何かグワっと強いものが入ってきて、ハッと意識が戻りました。

気がつくと、酸素吸入器を口にして
「ハァー!ハァー!ハァー!」と息をしている自分がいて、
その前に、妙にさっぱりとした先生が目の前にいるではありませんか、
意識が戻った2~3分後、先生は散髪に行っていて、
それで少し遅くなった事に気づきました。

先生!お願いしますよ~!と思うと同時に、
これも私の運の良さというか、ツキというか、何かあると感じました。
もし、何かの間違いで、先生が遅れていたら・・・ もしかしたら私は、そこで・・・
そんな風に思ってなりません。

2ヶ月間の集中治療室、一ヶ月の一般病棟室での入院生活を経て、
無事に指はつながり、退院する事になりました。

この3ヶ月を振り返った時、冷房もなければ窓も開けれない真夏の集中治療室は
本当にきつかった思いがいっぱいでしたが、

見舞いにきてくれた友人・知人・親戚、
それから毎日のように見舞いに来てくれた母、
毎日、お世話になった看護婦さん、看護士さん、
そして、しっかり手術を成功させてくれた先生、
多くの方々のお陰で、無事に退院ができた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

それから、自分には運やツキがあることと信じ、
できる限り、マイナスの言葉を使わず、プラス思考で、
これからの人生を前向きに頑張っていきたいと感じるようになりました。

今年で、あれから13年が経ちました。
毎年、暑い夏になると、その大怪我のことを思い出します。
その度に、周りの方々への感謝の気持ちを大切にしたい、と心から感じます。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第49号 2011年7月発行
「どくだみ収穫祭♪」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

3月11日の甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震から、4ヶ月が経ちました。
カツオの水揚げが始まった等の明るいニュースはあるものの、
4ヶ月が経った今でも、がれきの山はそのまま、学校の体育館での被災生活、
そして、なかなか前に進展しない原発問題等、
テレビや新聞から伝わってくる苦難の様子に、
本当に本当に本当に、心が痛む思いをしております。
謹んで心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早い復興を、皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、どくだみ畑の収穫のご報告をさせて頂きます。

5月から始まりましたどくだみ草の収穫と搾汁が、無事に終了いたしました。
収量は昨年以上の収穫でしたし、搾汁作業のメンバーや、農家さん、
関わって頂きました皆様全員が、誰も怪我もなく無事に終えた事が
本当にありがたく嬉しく感謝しております。

畑での収穫作業は、手刈りで鎌を使いますので、手元を間違えば怪我をしますし、
搾汁作業では、高回転のカッターや搾汁に使うプレス機といった機械を使います。
これこそひとつ手元が間違えば大きな大きな怪我になります。

私は10年ほど前、当時の職場で、機械に右手の人差し指が挟まり、
第一関節から先を飛ばすという大怪我の経験があります。
救急車で運ばれ、すぐに結着手術をして入院生活を3ヶ月以上送りました。
お陰様で、無事に手術は成功し、経過も順調で、
少し不恰好な指で、少し不便ではありますが、
現在では、日常の生活には何ら問題はなく、日々励んでおります。

そういった経験から、どくだみの仕事に関わって頂いた皆様全員が、
何の怪我も無かった事が本当に本当に本当に
何より良かったと感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、どくだみを生産して頂いた農家さん、搾汁作業をしたメンバーで、
打ち上げと反省会と親睦会と称し、「どくだみ収穫祭♪」を開く事になりました。
(収穫祭♪とは言っても、ただの飲み会です。)

スタート時間は、午後6時。
地元の方々は、時間をキッチリ守る習慣があるのか
それとも、この日は、高知も日中は30℃を越える暑さに見舞われ、
早くキンキンに冷えたビールをギュッと飲みたいのか、
10分前にはほとんどの方が集まりました。

そして、こちらの地方(高知県の西部・幡多地方)では、
乾杯の合図の前から、集まった人から勝手に
飲み食いをするというフライングの習慣があるようで、
この日も、その習慣通り、定刻前、全員集まる前、乾杯前から、
ビールをグイグイっと・・・

私も周りの皆様と同調してフライングを♪
キンキンに冷えた生ビールをグビっグビっとノドに走らせました。
そのビールの美味しいこと、美味しいこと。

昔のテレビCMで「ビールを発明した人に、ノーベル賞をあげたい!」と
いうテレビCMが昔あったと思いますが、
本当に本当にその通り、同感、ノーベル賞でも金メダルでもあげたいと思いました。

特に今回は、収穫と搾汁の打ち上げ、
単身赴任しながら、汗まみれ泥まみれになって、
雑草を引き、どくだみ畑の手入れをしてきた事と、
これで、十黒梅をご愛飲の大切なお客様に、
しっかりと材料が確保できた事を思うと
感慨無量の思いがこみ上げ、ビールの味も格別です。

定刻の6時を10分を過ぎた頃でしょうか、全員が集まり、
ようやく正式な打ち上げと反省会と親睦会と称した「飲み会」の乾杯です。

仕切り人の方が
「それでは、乾杯の挨拶を・・・・誰にお願いしようか???・・・・
あっそうだっ!今まで乾杯の挨拶をした事のない人にお願いしましょう。
田所さん、お願いしますっ!」

田所さんは、通称:フミちゃん(80歳)
今回、どくだみを栽培して頂いた方の中では、最高齢の方です。

fumichan

私の母の名前も、フミと言いますので、
妙な親近感というものがあり、本当によくして頂いております。

フミちゃん:「いやぁ~、こまったぁ~、ほんとに、
生まれてこのかた、乾杯の挨拶らぁ~したことないがにぃ~」
仕切り人:「そうやろ、そうやろ、まぁ~、身内同士やけん、気楽にやったやぁ~」
フミちゃん:「そんな事、いうたちぃ~~~」

フミちゃんは、本当に困っている様子でしたが、
集まった皆さんの温かい拍手と応援で、ビールを片手に

フミちゃん:「どくだみの仕事をさせてもろうて、
本当に幸せです。お陰で長生きができます。
細川さん、本当に、黒潮町に来てくれてありがとうございます。
これからも一生懸命、どくだみを育てます。それでは、乾杯!」

一同:「乾杯っ!!」

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フミちゃんの挨拶に、ただただ目頭が熱くなるばかり、
私の祖母のような方から、こんな嬉しい言葉を頂けるとは、
本当に本当に本当に、ただただ幸せな気持ちで一杯です。

その後、フミちゃんのところに、お礼に伺い、いろいろとお話をさせて頂きました。
そして、たくさんたくさん嬉しい言葉を頂きました。
その中で、とても印象的だったのが、
年輪を重ねたシワの手で握手をしながらニコニコ笑顔で、

フミちゃん:「どくだみを作り始めて、病気をする暇がないがよ、
ますます元気になりゆう、細川さん、本当にありがとう。」

もともと私の妻が体調を崩し、それを何とかしたい!!! と思い、
たどり着いたのが、どくだみ酒でした。

それをきっかけに始めたこの事業ですが、
十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様からの嬉しいありがとうのお声、
どくだみを栽培して頂いている農家さんからの嬉しいありがとうのお声、に囲まれ、
本当に本当に本当に、何より幸せです。

これからも、そのありがとうのお声にお応えできるよう、
皆様のお役に立てますよう、精一杯頑張って参ります!!

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第48号 2011年6月発行
「6月のどくだみ畑」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

早いもので、あの東北地方太平洋沖地震から、3ヶ月が経ちました。
テレビ等から伝えられるニュースを拝見すると、
まだまだご苦労、ご不便なご様子に、
本当に胸が痛む思いをしております。それから、まだ全くと言っていいほど、
復旧のメドが立っていない様子に、
一日でも早く一刻でも早く、という思いでいっぱいです。
まだまだ、大変な毎日が続くかと思いますが、
皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、6月の私どもの「どくだみ畑」の様子をご紹介させて頂きます。

「どくだみといえば、6月!」「6月といえば、どくだみ!」と、
昔からよく言われますように(勝手に私が言っているだけかもしれませんが・・・)
6月に入り、どくだみの季節がやって参りました。

畑は、どくだみの可憐な花が満開で、
海からのあたたかな風に、心地よさそうに揺れています。
朝露でしっとり濡れたハート型の緑の葉は、
その葉全体で恵みの水分を吸い取るように、
まるで、両手をいっぱいに広げているようです。

こうして、実りの畑の中に足を踏み入れてみると、
どくだみ達が「雑草を引いてくれて、ありがとう」と言ってくれているようで
あの雑草と格闘した永い日々が、懐かしくもあり、誇らしくもあり、
農作物を作る喜びをひしひしと感じます。
(どくだみは農作物と言わないかも・・・?)

dokudami0603

それから、「何事もしっかり手をかける事が大事!」と
畑一面に広がっているどくだみが、そう教えてくれているようにも感じます。

あるお世話になった方が
「三流は、本に学ぶ、二流は師に学ぶ、一流は自然に学ぶ」と
教えて頂いた事があります。

この話を初めて聞いた時は、何だかスケールの大きい話に聞こえ、
何だか私の芯に感じるものがありませんでした。
しかし、こうして実りの畑の中にいると、その事が心に響いてきます。

今の世の中、効率化や簡略化といった言葉が大手を振って主流になっています。
無駄を省き、要らないところは削る。それはそれで、とてもいい事だと思います。
しかし、しっかり手をかけるべきところにも、
その効率化という波が押し寄せているのかもしれません。

それは、手抜きであって、決して効率化ではない、
しっかり手をかけるべきところは、しっかりと手をかける。
さわさわと気持ちの良い初夏の風に揺れる満開のどくだみ畑は、
私にそう教えてくれているようです。

この私どものどくだみ畑は、黒潮町という高知市内から西へ約100kmの所にあり、
同じ町内で、何人かの農家の皆様にも、どくだみを栽培して頂いております。

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どの農家の皆様の畑も、しっかりとびっしりと、どくだみが実っていて、
異口同音に、「今年は草がえらかった!」(今年は草引きが大変だった)と、
ご自慢のどくだみ畑を前に、誇らしげに、にこやかに、おっしゃいます。
本当に皆様、毎日ご苦労様です。

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これから、収穫そして搾汁加工、酒造が始まります。
私どもにとりまして、一年で一番忙しい時期でもあり、
大事な時期でもあり、嬉しい時期です。

この畑から、このどくだみから、この加工施設から、
皆様にお役に立てる喜んで頂ける十黒梅が
生まれてくるかと思うと、嬉しい思いと身の引き締まる思いの2つの思いに、
ちょうどサンドウィッチされたような、何とも伝えきれない気持ちになります。

これから、手をかけるべきところは、しっかり手をかけて十黒梅を作っていきます。
皆様のお役に立てますよう、喜んで頂けますよう、精一杯頑張って参ります。

皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第47号 2011年5月発行
「5月のどくだみ畑」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

千年に一度と言われる、甚大な被害をもたらした
東北地方太平洋沖地震から、2ヶ月が経ちました。
新聞やテレビなどの各メディアから流れてくる被災地のご様子を拝見する度、
2ヶ月が経ったとはいえ、まだまだ復興の目処が立たない状況、
そして、被災された皆様のご苦労・ご不便のご様子に、
本当に本当に本当に、身につまされる思いをしております。
謹んで心よりお見舞い申し上げます。
一日でも一刻でも早い復興を、
皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、
5月の私どもの「どくだみ畑」の様子をご紹介させて頂きます。

2月にどくだみの新芽が見え始めた畑に、
霜避けのために不織布のシートを被せ、
3月は、どくだみの生育を楽しみにしておりました。
4月に入り、霜の心配がなくなり、シートを外してみると・・・

雑草!雑草!雑草!雑草!雑草!
いたるところに雑草が生えているではありませんか!
(もちろん、どくだみもしっかりと育っております。)

そうです!雑草も不織布のシートの下、暖かい環境で霜にやられることなく、
見事に無事にしっかりと育っていました。

2月に、何日もかけて雑草と格闘した日々が無になったようで、
残念というか、がっくりというか、無力感を感じました。
そして改めて、農業の難しさというか大変さというか、
農家さんのご苦労・大変さが骨身にしみました。
しかし、気落ちしていても何も始まりません。
この雑草と格闘するしか選択肢はないのです。

畑に腰を落とし、どくだみをかき分け、
雑草を一つ一つ根を残さないように抜いていきます。
改めて、植物の力とうか生命力というものを感じました。

しばらく無心になって雑草と格闘しておりましたら、
風と鳥の声に混じって、どこか遠くで、蝉の声が聞こえました。
4月の半ばというのに、蝉の声とは!
もう暑い夏は目の前にやってきているようです。

春夏秋冬、季節はこうして毎年毎年、何も変わらず訪れてきてくれます。
大空とどくだみ畑にサンドウィッチされ、さわやかな空気に包まれ、
自然の移り変わりを感じた事が妙に嬉しく、
なんだかちょっとだけ幸せな気持ちになりました。

私のお腹の時計がお昼を知らせようとしたその時、ドンピシャのタイミングで
正午を知らせるサイレンが畑に届きました。
腰を伸ばし、雑草を引いてきた後ろを振り返ると、
どくだみが心なしか嬉しそうに、風に葉を揺らしているのが見えました。

雑草と格闘する前は、気持ちが本当に滅入っていましたが、
きれいになった畑をみると、爽快な気持ちに包まれ、
正午のちょっときつめの春の陽射しが、とても気持ちよく感じました。

こうして雑草との格闘は、約半月、畑内を1周2周とし、
5月を迎え、雨上がりのどくだみ畑に足を向けると・・・・

どくだみはイキイキとして
なんとも愛らしい、蕾をつけているではありませんか!
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一生懸命、雑草を引いた甲斐がありました。
努力が少し報われたようなちょっと嬉しいでいっぱいです。
これからどんどん暖かくなり、どくだみもどんどん育っていくことでしょう。
6月の収穫が、本当に今から楽しみでなりません。

以前ある方が、
「細川さん、この畑は、幸せ発信基地ですね」とおっしゃって下さった事があり、
私は、そんな大げさな事をと・・・と思っておりましたが、
嬉しそうに風に揺れているどくだみに囲まれ、
この地のどくだみが皆様に喜んで頂けるようになると思うと、
おっしゃって頂いた事が、妙に恥かしく感じながらも、この上なく嬉しく感じました。

これからも、皆様のお役に立てるよう、頑張って参ります。
皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第46号 2011年4月発行
「忘れられない桜」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

先月の3月11日(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震、そしてその津波の被害
1ヶ月が経った今でも、各メディアから流れてくる現地の生々しい傷跡と
被災された皆様のご苦労・ご不便の様子に、
本当に本当に本当に胸の痛む思いをしております。
被災者の皆様に謹んで心よりお見舞い申し上げます。

それから、原子力発電所の被災により、放射能が漏れ、
漁業・農業・畜産業・製造業等、 その他多くの産業で、
被害に遭われました皆様のご心痛は、計り知れないものと察しております。
また、被災地以外でも、その影響によりさまざまな被害を被られておられる皆様も
大勢いらっしゃると思います。重ねて心よりお見舞いを申し上げます。

こちら高知では、冬の長い間、じっと待っていた桜の木々が、
一斉に可憐な花を、私達の目に届けてくれるようになりました。
毎年、一年に一度、寒い辛い冬の季節を耐えてきた桜は、
必ず必ず必ず、私達に心躍る和やかな明るい気持ちをプレゼントしてくれます。

被災地の復興の日も、この桜のように、必ず必ず必ず訪れる事を信じております。
どうか、桜のような心踊る明るい復興の日が、1日でも早く訪れますことを、
そして、皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

桜の話題が出ましたので、
今回は、私が今まで感じた一番印象的だった、
忘れられない桜のお話をさせて頂きます。

それは、今から23年前、私が高校を卒業し、東京での新生活が始まる春の事でした。
これから始まる大学生活に、ボストンバック一つに希望と不安をいっぱいに詰め込んで、
高知空港を立ち羽田空港に降り立った私は、親からもらった地図を片手に、
電車を乗り継ぎ、吉祥寺駅に到着しました。

私の大学生活は、高知の育英協会が運営する「土佐寮」という寮がその舞台です。
寮生は、もちろん高知出身の学生ばかりです。田舎者の集まりではありますが、
オシャレな街・吉祥寺にあると聞いていたので、非常にいい意味で期待をしておりました。

地図を見ると、桜で有名な井の頭公園の池の橋を渡って行くように書いています。
橋を渡っていると真ん中で何人かの方が、
望遠カメラを三脚にセットして、何かを撮影しているようです。

ふと周りを見渡すと、池の周りの桜がちょうど満開で、その桜が池に映って、
2重の満開の桜のなんとも形容しがたい光景が広がっていました。
私は新しい地で、手元の地図ばかりに気を取られ、
この素晴らしい光景に気がつきませんでした。

あまりの美しく高貴で気高いその光景に、
心を奪われた事を、今でもはっきりと覚えております。
これから始まる東京での新生活が、きっと明るいものであると確信をしました。

橋を渡って、さらに地図を頼りに道を進んでいくと・・・
目の前に、歴史を思いっきり感じさせられるような建物が見えてきました。
歴史を思いっきり感じさせられるようなといえば、かっこいいのですが、、、、
正直、とてもとてもとても住めそうにもない、住みたくない建物です。

もしや、、、と思って、覗いて見ると・・・・
ドンピシャ!ビンゴ!   正真正銘の土佐寮、
私の新生活になる舞台の土佐寮でした。

高知を出る前に「寮はボロイき、すっと分かる。(=古いので、すぐに分かる)」
と親から言われていましたが、本当にその通りで、
すぐに、一目瞭然、寸分の狂いもなく、すぐにそうだと分かりました。

あまりのひどさに、気分はポッキリ折れながらも、寮の中に足を入れると・・・・
ギシギシの抜けそうな廊下で、アメリカナイズ?された土足OKの寮内!
話を聞くと、2年生から隣のわりととキレイな寮に移る事ができるとか、
一年間の辛抱というのです。

東京の一等地で、朝夕の食事付で格安、それなりの覚悟はしてきたつもりでいましたが、
ここまでとは、、、、と思うと、希望に満ち溢れた新生活が一気に暗黒色に染まりました。

しかし、1年間の辛抱! 80歳まで生きるとして、
たった1年間、80分の1ぃぃぃいいい!!!!!と気持ちを入れ替える事に、
人間って、本当に不思議ですね、1週間経つと、慣れるというか、、、
あまり気にならなくなってきます。(新寮生で、出て行った者は、2人程いましたが・・・)
こうして、なんとか慣れながら、そして覚悟を決めながら、
私の大学生活がスタートしました。

寮生活が始まり、2ヶ月が経とうする5月のこと、
寮の一番の行事で「寮祭」というお祭りの日がやってきました。
寮の先輩方は、この日を一日千秋の思いで待ち焦がれていたようで、
朝から、寮の空気が180度転換したように、全く違ったものを感じました。

「寮祭」は夕刻開始です。開始時刻が近づくと、
先輩方は、服を脱ぎ始め、赤い布を腰に回し始めました。

察しの良い方は、もうお分かりですよね、
赤い布は、「赤フンドシ」です。

赤フンドシ祭りが、脈々と数十年も伝わる土佐寮の「聖なる伝統行事」なのです。

赤フンドシ姿と言っても、全裸ではありません。上半身はTシャツを着ております。
無断で、全裸で赤フンドシ一丁では、ワイセツ物陳列罪で逮捕されてしまいます。
寮祭の行事は、一応、地元の警察にも事前に届出をしております。

私は、フンドシを締めるのは、初めての事、
正直、そんな恥かしい事は・・・・と気持ちが後ろ向きでしたが、
先輩方が、本当に楽しそうにフンドシを締めながら、
「お前も、締めたら気持ちが分かる!!」と強く説得(命令)され、
先輩に教えてもらいながら(強制)、フンドシを締めてみると・・・・

これ、結構いいんですよぉ~、
きゅっと締まる感じが、妙に気合が入ります。

寮生の向かった先は、いつもお世話になっている商店の皆様の所、
いつもの感謝のお礼とこれからもよろしくお願いしますの気持ちを込めて、
お店の前に整列し、エールを切ります。
商店の方も、毎年楽しみにして頂いているようで、
私達の到着を大勢で待ってくれていました。

その後、この異様な集団は、なぜか?夜の井の頭公園へと進みます。
橋の真ん中に差し掛かった時、その意味が分りました。

橋の欄干に足を掛け、飛び込む先輩方の姿が・・・
次の瞬間、飛び込んだ私の姿もありました。
(※危ないので、池に飛び込んではいけません。)

そして私は、
池の水面から見える、桜の散った桜の木の風貌に圧倒されました。

真っ暗な夜の中に、ぼんやりと外灯に照らされながら光輝く桜の木、、、、
つい先月まで、満開の桜の花をみせてくれた桜の木は、
繊細なその枝から「次も必ず!」と美しく、逞しく、力強く、光輝いていました。
(入寮の時は、桜は満開でしたので、余計にそう感じたのかもしれません。)

「暗闇」と「光輝く」という真逆、正反対のコントラストが、
これから始まる新生活、さまざまな困難という暗闇の中にも、
必ず桜のような明るい未来があると強く感じました。

そして、池の「泥臭さ」と桜の「美しさ」という、これまた真逆、正反対の臭い・香りは、
それから始まった寮の先輩・同僚・後輩達との泥臭くも美しい絆を
投影していたのかもしれません。

今でも土佐寮の先輩・同僚・後輩達とは、いいお付き合いをさせて頂いていて、
寮で過ごした4年間は、私にとって、貴重な宝物です。
たまに集まると、必ずといっていいほど、赤フンドシの話に花が満開になります。
全員が同じ姿になって、同じ時間・同じ感情を共有した事が、
連帯感・連携感を深めたようにも感じます。

ちなみに今は、時代の流れなんでしょうか、
この「聖なる伝統行事」やっていないそうです。
本当に残念でなりませんが、時代に合っていないといえば、そうかもしれません。

それから、私が入寮した時のアメリカナイズ?された寮は、
私が4年生の時に解体され、新しい寮が立ちました。今は、とても快適なようです。

それにしても私にとりまして、入寮の時に見た、池に映った2重の満開の桜の光景、
そして、寮祭の時の、池の水面から見た桜の木々は、
本当に忘れられない大切な思い出です。

今年も、高知から新しい大学一年生が、希望と不安をいっぱいにして、
土佐寮の門を叩くと思います。
勉学に励み、友情を深め、有意義な学生生活を送って頂きたいと、
桜の思い出と共に、一先輩として思うこの頃です。

4月とはいえ、インフルエンザが流行っていると聞きました。
季節のかわり目、くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。

「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
皆様の健康管理、健康作りに、十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第45号 2011年3月発行
「東日本大震災の被災者の皆様、心よりお見舞い申し上げます。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

先日の3月11日(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震には、
ただただ驚いております。
各メディアから伝えられる惨劇の様子に、
本当に本当に本当に胸の痛む思いをしております。
被災者の皆様に謹んで心よりお見舞い申し上げます。

また被災地以外の方でも、この大地震の影響で大きな被害に遭遇された方々も
大勢いらっしゃると思います。重ねて心よりお見舞いを申し上げます。

言葉足らずで、本当に申し訳ございませんが、
被災地の一刻も早い復興を、そして被害に遭われました皆様の
ご無事とご健康を心より切にお祈り申し上げます。

また、この地震の影響により、運送会社様より、
配送が不可能な配送制限のでている地域があり、
商品のお届けに影響がでております。
ご迷惑をお掛け致しますが、何卒どうぞよろしくお願い致します。

こちら高知も当日は、大津波警報が出ており、一時は騒然としました。
一部の沿岸部では、津波の影響で大きな被害がありましたが、
私どもの工場、畑、事務所等は、幸い無事でございます。

改めて、十黒梅をご愛飲の皆様に、私どもの無事をお伝えするとともに、
2月末現在の「どくだみ畑」の様子をご案内致します。

—————————————————————–

先月2月中旬の事、黒潮町にあります「どくだみ畑」に足を踏み入れた時の事、
冬の間は、雑草の姿が見えなかった畑に、ポツリポツリと雑草が見え始めていました。

その雑草を引くと、雑草の根と一緒に土もボコッと一緒に取れ、小さなくぼみができました。
そのくぼみには、冬の間、土の中でじっと寒さを耐えてきたどくだみが、
あと1週間程で、土の上に顔を出しそうな勢いで、恥かしそうに芽を出していたのです。

「勢い」と「恥かしい」という言葉を並列に並べみて、なんだかおかしな気がしますが、
元気いっぱいに芽を出していて、それでいて、ちょっと控え目な可愛らしい芽でした。

そして、さらに掘ってみると、根をぎっしりと縦横無尽に伸ばしているではありませんか、
寒い冬をじっと耐えたのではなく、この寒い冬の間に、
見えないところでしっかりと力をつけてきたと言った方が適切です。
改めて、どくだみの逞しさ、力強さを肌で感じました。

こちら黒潮町で、どくだみを栽培して頂くようになった当初から、
栽培に積極的に頑張って頂いていらっしゃる農家さんより、
「草は、小さいうちに引いちょった方がええ」とご指導を頂きましたので、

日を改めて2日後、鍬を片手に、どくだみ畑に入りますと、
ポツリポツリとしか生えてなかった雑草が、畑のいたるところで、
大切などくだみの芽の上に、覆いかぶさるように、その勢力を拡大しておりました。

たった2日で、ここまで生えるとは!!!!!
引かれても、踏まれても、どんなにされても、どんどん生えてくる雑草の力や恐るべし!

畑の上に腰を落とし、雑草を一つ一つ引き抜くと、2日前と同じように、
雑草の根にくっついた土が一緒にボコッと取れ、小さなくぼみ、
そしてそこには、たった2日ではありますが、しっかりと成長したどくだみの芽が!

春を迎え、夏がはじまる収穫期には、このどくだみ畑が大豊作となり、
皆様のお役に立てるかと思うと、この上ない喜びでいっぱいです。
今から、収穫が本当に楽しみで、畑の手入れ(草引き)にも力が入ります。

そんなワクワクとした気持ちで、雑草をどんどん抜いていきますと、
ある事に気づきました。

これら雑草、簡単に抜けないのです。
土の中深く根を張っているものや、広範囲に張っているもの、
さらには、根が柔らかく細く、無理に抜くと、根が途中で、あっさりと切れてしまうもの、
必ずといっていいほど、 完全にきれいに全部の根まで全て抜けた!
という雑草がないのです。

雑草は、私に「絶対にあきらめない」「どんな環境でも生き抜いてやる」
「こっちもどんどん進化してやる」とメッセージを発信しているように感じました。

以前、大変お世話になった方から
「学びは、本や人からだけではなく、自然から得る事も大きい」と教わった事があります。
教えて頂いた時は、あまり私の芯には響かなかったのですが、
今回、雑草の根性そして進化に、その意味が少し分かったような気がしました。

私と雑草との格闘は、長期間に及び、最後は、
お世話になっている農家さん4人が応援に駆けつけて頂き、ラストスパートです。
農家さんの手際の良さに、「プロには敵わない」と痛感しながらも、
農家さん:「細川君、ようここまで草を引いたねぇ」と褒めて頂いたのが、
何だか誇らしい気持ちになりました。

最後は、畑に霜よけの不織布のシートを被せて、第一段階の手入れは終了です。
(数日経ったら、雑草がまたしっかりと生えてくるので、その時はまた格闘です。。)

十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様、
こうして、今年もしっかりとどくだみが収穫できそうです。
どうぞ、ご安心下さいませ。

それから最後に、お知らせがございます。
弊社宛てのFAXは、今まで通常の回線(088-854-5506)を使用しておりましたが、
お客様に電話通信料のご負担のないフリーダイヤル回線を増設致しました。

FAXでの「ご注文」「ご感想」等、
是非、こちらのフリーダイヤルをご利用くださいませ。

FAXフリーダイヤル(通信料無料)
0120-149-565

これからも皆様のお役に立てますよう、頑張って参ります。
これからも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂ければ幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第44号 2011年2月発行
「お父さん、ナイスキャッチャーフライ!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

今回は、昨年末の事の8歳の息子が所属する
少年野球チームの年末納会のお話をさせて頂きます。

11月から入部した息子は、どうやら野球が本当に好きになったようで、
毎晩グラブやスパイクを磨き、 ことある毎に
「お父さん、キャッチボールやってぇ~」と目をキラキラさせてせがんできます。

私は、本当に野球オンチというか、
狙ったところにボールはいかないは、 しっかり取れないないはという有様で、
息子:「お父さん、こうやって投げるがで、こうやって取るがで」と
教えられながらキャッチボールをしております。

息子はまだ小学校2年生で、チームの中では2年生ただ一人、
あとは3年生以上となり一番の下っ端です。
水曜土曜日曜と練習は、週三回が基本で、ユニフォーム姿に身を包み、
自転車で意気揚々と出かける息子の後姿に、
エールを送り、成長ぶりに感心しております。

父親として、子供の練習を見に行ってあげたい気持ちは大いにありますが、
他の部員のお父さんのほとんどは、元野球部のバリバリで、
ノックやキャッチボールもバッチリですし、
しっかりアドバイスや指導もしております。

私は、何しろ野球オンチですから、後ろで突っ立ってるだけで用事になりませんし、
息子がもう少し上級生になってから見に行こうと、
ほんの少しだけ、ちょっとだけ、ちょっぴり、足が遠のいています。

とはいえ、さすがに年末の納会となれば、遠のく足も、近くに向けなければなりません。
お世話になっている監督さんやいつも指導を頂いているコーチの方々、保護者の方々にも
しっかりお礼をしなければなりませんし、部室の清掃やグランドの整備もあります。
また、親子対抗の試合もありますし、
お昼はお母さん方が作ってくださる豚汁を全員で食べるというのです。

早めにグランドに行き(やっぱり下っ端ですから)、
お世話になっている皆さんに挨拶・お礼を言います。
とその時、「あれぇ~、細川さんじゃないですぅ?」とニコニコ顔で、
いかにも野球をやってました!というお父さんが声をかけてきました。
話を聞くと私の中学・高校の一つ下の後輩で、数ヶ月ですが、同じ寮の中にいたとか。。。
(私は、高知の明徳義塾におりまして、6年間寮生活をしていました。)

よくよく話を聞くと、もう一人、明徳野球部出身のお父さんもいて、
3人で当時の話に花を咲かせました。本当に世間は狭いものです。
(私だけ、野球部出身ではありません。念のため、あしからず、、、)

清掃が終わると、私が娘の迎えに行く事になり(妻は準備係りの為)、
一旦グランドを後にします。
正直、この後にお父さんチーム対子供チームの対抗試合が控えてましたので、
ホッと胸を撫で下ろしました。

娘の迎えの時間に意外とかかり、お昼を回った頃になりました。
お昼は、お母さん方が作ってくださる豚汁を頂く事になってます。
これに遅れては大変と思い、急いでグランドに戻りますと、、、
白熱した試合が繰り広げられています。
一進一退のゲーム展開で、長引いているとの事

状況を把握しますと、
どうやら、最終回裏、お父さんチームの攻撃、1点差を追う展開です。
1人目、2人目のお父さんがあっさりアウトになり、3人目のお父さんがヒットで出塁、
ツーアウトで同点のランナーが出た、手に汗握る展開になりました。

ここで、お父さんチームの監督さん
「代打、細川さん!」とナイスすぎるアナウンスをサラッと、、、、
最終回、ツーアウトですよ、なんという一番嫌な場面、

私も精一杯の抵抗はしました。どうか、別の人にして下さいと、
しかし、抵抗空しく、アナウンスは覆るはずがありません。

お父さんベンチからは、
「ほっそかわっ!ほっそかわっ!ほっそかわっ!」と嬉しすぎる応援コール!
そのうち「細川のホームランが見たぁ~い♪見たぁ~い♪見たぁ~い♪」と
メガホン越しに応援歌まで!

こうなったら、行くしかないありません。覚悟を決めました。
一応、男です。まかりなりにも、

バッターボックスに立ち、6年生のサウスポーのピッチャーと対峙すると、
いきなりっ!ビシュっ、ズンっ!という速球がぁぁぁああああ
「あぁぁぁぁああああっ!!!!」と思って、バットを振ると、
キャッチャーミットに、スっとボールが収まった後、あっさり、軽くワンストライク、

あまりのボールの速さに驚きです。
小学生の投げるボールと思って、甘くみていたら大変です。

一呼吸おいて、第2球目っ!
バットはボールの斜め下に当り、ファールチップ、ツーストライクっ!
なんとかやっと、タイミングが掴めてきました。

しかし、状況は決して良くありません。
ツーストライクまで追い込まれたワケで、小学生チームベンチからは
「あと1球っ!あと1球っ!あと1球っ!」と
心穏やかならぬコールがかかっております。

そのベンチに、ふと目をやりますと、なんともやるせなさそうな息子の姿があります。
小学生チームが勝つ事を望んでいるのでしょうが、
最後のバッターが父親となると、複雑な心境なのでしょう。

自信満々のピッチャーから投げられたボールは、シュシュシュっっ!!と私の方に、
神様っ!もしここにいたら、お願いです!ヒットを打たせて下さいっ!
もう最後は神頼みっ!えいやっ!と開き直って、バットを振ると、
バットはボールの下をかすめて、、、ファールフライと思いきや、ボールはインフィールド!
ピッチャー、キャッチャー、サードの3人が猛烈にダッシュしてきます。
「もしやっ!」と思い、ひとまず、ファーストまで私もダッシュっ!

ボールは、「ぽとんっ♪」とグランドに落ち、
フェア!フェア!フェア!フェアぁぁああああああ!

ホントに、ホッとしました。当りは、本当にカッコ悪かったのですが、
安打には間違いありません。
何とか息子の前で、最後のバッターにならずに済んで、
神様、ここにいてくれて本当にありがとうございます!

その後、私の後のお父さん(現:草野球部)のお父さんが、大きなホームランを放ち、
サヨナラゲームとなり、お父さんチームの勝ち!

息子は、私に駆け寄り、ニンニン笑顔で一言。
「お父さん、ナイスキャッチャーフライ!」(私はあまり嬉しくないんですが)

その後、この機会を頂いた監督さんに、お礼に行きますと、
監督さんも含め他のお父さんもニコニコ笑顔で
「ナイスバッティング、よく打てましたね」と嬉しいお声を頂きました。

私の勝手な思いで、少し足が遠くなっていた息子の練習に、
なんだか、ちょっと近くなったような気持ちになって、
恥かしい気持ちと嬉しい気持ちと感謝の気持ちが混ざり合わさった複雑な心境で、
何か、胸に込み上げてくるものがありました。

年が明けて、しっかりと練習に顔を出しておりませんが、
近くを通った時に、チラっと覗き込むと、
息子がちょうどノックを受けている時で、コーチに、ボールの取り方を教わると
帽子を取って「ありがとうございましたぁっ!」と言っているのが見えました。

そういえば、最近、近所のお母さんに
「息子さんは、ちゃんと挨拶ができるね」と言われたばかりの事です。

こうやって、野球を通じて礼儀を学んでいるんだなぁ~と
子供の成長ぶりに微笑ましい思いと監督さんコーチの皆さんに
ありがとうの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

まだまだ足が遠い気持ちはありますが、
たまには、ほんのたまには練習を見に行ってやらなくては、
そんな思いがしているこの頃です。

ここにきて、インフルエンザが流行ってきているようです。
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第43号 2011年1月発行
「新年あけまして、おめでとうございます。」

新年あけまして、おめでとうございます。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)・食援隊の細川泰伸です。

旧年中は、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、
本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

今年も、皆様のお役に立てますよう、喜んで頂けますよう、
どくだみの栽培から、搾り加工、どくだみ酒作り、
ご注文・お問合せ対応、お届けまで、
社員一同、精一杯励んで参ります。
本年も、何卒どうぞよろしくお願いします。

2011年は、私にとりまして大きな一年になりそうな予感がしております。
といいますは、私は昭和45年生まれで、
今年が、男の大厄に当たる年だそうです。

昨年までは、厄の事はあまり気にしておりませんでしたが、
年が明けるなり、両親から「今年は気をつけなさい」「厄除けに行きなさい」等々、
心配の声を度々もらったものですから、行くだけは行こうと、
こちら四国では、厄除けで有名な、
徳島県日和佐町(現美波町)の薬王寺まで家族4人で行ってきました。

私の住まいから車で3時間半程、雄大な太平洋を右手に見ながら海岸線を走り
昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の岩崎弥太郎の故郷、安芸市を通り、
中岡慎太郎の銅像のある室戸岬を回っていくコースです。

室戸岬までのコースは、私と妻にとっては、非常に感慨深い思い出があります。
5年前に、高知大学が主催する「室戸貫歩」に参加し、
多くの方々の手厚いサポート・応援を頂き、
感謝の気持ちいっぱいで無事にゴールしたコースです。

(「室戸貫歩」・・・
高知大から室戸岬まで約100kmを一昼夜で歩き通すというものです。)

道中は、このあたりでケンカしたとか、このあたりであきらめかけたとか、
当時の話に花を咲かせ、車を目的地の薬王寺まで走らせました。

さて、今日の本題はここからっ!
(すみません、前置きが長くなりまして、)

薬王寺の本堂で、お参りしたのは、

「今年は、感謝の気持ちでがんばります。」 です。

今年は、どんな年にしようかと、ずっと昨年末からお正月にかけて考えておりました。
そして、その答えが出たのが、「箱根駅伝」を通じての事でした。

箱根駅伝は、それほど詳しくはありませんが、
1年に1日、たったこの日のために、辛く厳しい練習を積み重ね、選び抜かれた選手達が
1本のたすきを掛け懸命に走る姿に、毎年、胸に熱いものが込み上げる思いがします。

今年は、早稲田大学の総合優勝で幕を閉じた第87回箱根駅伝、
本当に今年の早稲田は、強かった!
総合記録10時間59分51秒の歴代1位(現コース)での優勝、
選手の皆様、ご関係者の皆様、本当におめでとうございました。

今回、個人的にスポットを当てたのは、
今回2位でゴールした「山の神」柏原選手を擁する東洋大学です。
一昨年の第85回・昨年第86回と2連覇中で、
今年も下馬評では3連覇濃厚の声もあったと思います。

その東洋大学、過去の総合優勝回数はどうかというと、
その第85回第86回の2回だけというのです。
箱根駅伝初出場から76年目、出場67回目での念願の初優勝というのに驚きました。

さらに、驚き感銘を受けたのは、その優勝秘話です。

東洋大学は、数年前に部員の不祥事で、
練習を自粛し、試合への出場も危ぶまれたそうです。
幸いにも、関東学生陸上競技連盟から「出場制限しない」との裁定が下った折、
当時の監督代行の佐藤氏は、部員にこのような事を言ったそうです。

「不祥事があったにもかかわらず、出場させていただけるのは、
皆さんの温かい気持ちによるものであり、それに対して感謝しなければならない」
「いま、ここにこうしていられるのは、学校だけでなく、世間の皆さんや
卒業生たちのおかげなのだから、感謝の気持ちを忘れてはいけない」

そして、チームの合言葉を「優勝」から
「感謝の走りをしよう」に変えたというのです。

私は、この話を知って、目頭が熱くなる思いがし、
思わず涙が出そうになりました。

そうです、私がこうしていられるのも、
ご愛飲の皆様、ドクダミを栽培して頂いている生産者の皆様、
アドバイスを頂いた先生、工場設立にご尽力を頂いたご関係者様・行政の皆様、
酒造スタートまで一からご教授頂いた酒造メーカー様、先生、技術センターの職員様、
しっかり会社の業務に励んでくれている社員、そして、世話を掛けっぱなしの妻、
それから、いつも暖かく見守ってくれ、応援してくれている両親、
それからそれから、屈託のない笑顔で、私の心に火をつけてくれる娘・息子・・・・
多くの人に、支えて頂き、応援して頂き、今があるのだと改めて改めて改めて感じました。

そのような思いから、本堂でお参りしたのは、
「今年は、感謝の気持ちでがんばります。」にしました。

今年一年、社員一同、「感謝の気持ちで仕事をする」を合言葉に、
皆様に喜んで頂けるよう、お役立てできるよう、頑張って参ります。

ここ数日、寒さがグッとましてきました。
昨年程ではないようですが、インフルエンザのニュースも聞こえてきております。
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸