2008年」カテゴリーアーカイブ

第8号 2008年2月発行
「いろはかるた」は奥が深い

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

1週間程前の事、5歳の長男が泣きべそで帰ってきました。
その理由を聞いてみると・・・

「自分だけ、一枚も『かるた』が取れなかった」というのです。

よっぽど悔しかったのでしょう。何枚も取っているお友達がいるのに、
本人は、一枚も取れなかったのですから、

それ以来、毎晩のように
私:「い!!!・・・犬も歩けば棒にあたるぅぅううう!」
長女&長男:「はいっ!はいっ!はいっ!」
私:「は!!!・・・花より団子ぉぉおお!」
長女&長男:「はいっ!はいっ!はいっ!」
私:「か!!!・・・かわいい子には旅させよぉぉおお!」
長女&長男:「はいっ!はいっ!はいっ!」と猛特訓をしております。

長女は7歳ですから、長男にしてみたら大敵です。
保育園のお友達のようにはいきません。

まともに戦ったら勝ち目はないと気づき、
長男:「おねえちゃん、ちょっと、うしろをみよってぇ~」と
長女の目をかるたの盤面からそらせ、
長男:「おとうさん、これ言うてぇ~」と一種のインサイダー取引のように、
自分の一番手前にある「かるた」を指差します。

それで、まぁ~ハンデみたいなものと、私がそのリクエストに応じ、
私:「と!!!・・・灯台ぃ・・・」
長男:「はいっ!」と小さな手をいっぱいいっぱいにして
パシッ!!!とかるたを押さえニンニン笑顔満点!

長女は、長男のその嬉しそうな顔を見て悔しがり、さらに闘志をメラメラと・・・
長女:「じゃぁ~、おかあさんの取った分と合わせて勝負!」と
お母さんを味方につける「鬼に金棒戦術」!

お隣さんの方もビックリするくらい白熱しております。
いやぁ~、「いろはかるた」は本当に楽しいですね。

それで先日、保育園でもう一度「かるた遊び」があったようでして、
3枚ほど取れたとか\(^o^)/!!
いやぁ~、本当に良かったです。猛特訓の甲斐がありました。

もう悔しい思いをしなくて済む。これで、しばらく「かるた」から離れ、
ゆっくりできるとホッとするのも束の間、今度はすっかり得意になったようで、
長男:「おとうさん、きょうも、はようかえってきて、かるたしてよぉ~」
しばらく、かるた特訓は続きそうです。

そんな「いろはかるた」、私も小さい頃は、よくやりました。
祖父母の家に親戚が集まった時なんかは、
決まって、この「いろはかるた」で遊んだものです。

おばあちゃんの「も!門前の小僧、習わぬ経を読む」の声に
よく間違って「ま」取ったりしました。
私はこのかるたで「ひらがな」を覚えたようなものです。

そう考えると「ひらがな」を覚えるのには、
「いろはかるた」は最も適した遊びなのかもしれませんね。
実際、今まで長男に「ひらがな」を教えても全く興味を持ってくれませんでした。

お風呂場に「ひらがな表」を貼って、指差しをしてみても
「馬の耳に念仏」といいましょうか
長男:「ほそかわの『い』!!!」などと、ふざけて覚えてくれませんでした。

それが、「かるた」になると
長男:「おとうさん、これどうよむがぁ~???」と、目の色を輝かせているのです。
これを機に、「好きこそものの上手なれ」
少しでも好きになって「ひらがな」を覚えて欲しいなぁ~と思っています。

それから「いろはかるた」は、本当に奥が深いと改めて思いました。
なにしろ昔の人が後世に残してくれた教訓の「ことわざ」を
フル活用しているところがすばらしいと思うのです。

遊びながら、「ひらがな」と「ことわざ」を覚える
まさしく「一石二鳥」いや「一石三鳥」ではないでしょうか?

「遊び」を「遊び」で終わらせるのではなく、「遊び」を通じて何かを学ぶ。
本当にすばらしい事だと思うのです。
また昔の「遊び」は、そうしたものが多かったように感じますし、
遊ぶものが少なかったので、あるもので工夫して遊んだ。そのようにも思います。

何もかも進歩した今の世の中
いわゆるゲーム機が、子供の「遊び」の大半を占めるようになりました。

私の2人の子供も類に違わず、小さな手のひらサイズのゲーム機に熱中しております。
決してゲーム機を否定するわけではありませんし、
中には、そのゲーム機を通じて学習するものもあります。

しかし、機械相手に遊ぶことよりも、友達や大人を相手に遊ぶ事の方が、
子供にとって大切な事を感じるのではないだろうか?そう思っていました。

そんな折、突如私たちの目の前に現れた「いろはかるた」は、
千載一遇のチャンスといえば大げさかもしれませんが、
「え!!!!得手に帆をあげる」
このいい機会に、子供と思いっきり楽しみたいと喜んでいます。

それから、「いろはかるた」のように、こうやって昔からずっと残ってきたのものは、
本当にすばらしいものが多い。いや、すばらしいからずっと残っていると、
異口同音、妻と話し合いました。

そして「生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)」に目を向けると
平安時代から伝わる「どくだみ」も「いろはかるた」のように遥か永い時を超え、
今もずっと続いているすばらしい薬草であると力強く感じ、
こうして、どくだみに携わり、皆様のお役に立てる幸せをありがたく感じております。

妻:「へ!!!・・・下手の長談義」
私:「はいっ! あっ!!!!」
どうやら、長々とダラダラと話すのは、話が下手のようです。

この後は、「ろ!!!論より証拠」?
この「十黒梅」の開発にご協力頂きました薬学博士の先生のお話や、
たくさん頂きましたお客様のお声をご紹介させて頂きます。
最後に
「じ!!!十黒梅で今日も一日イキイキ元気♪」

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第7号 2008年1月発行
「本年もどうぞよろしくお願いします。」

新年あけまして、おめでとうございます。食援隊の細川泰伸です。
昨年は、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうござました。
皆様から頂きました、嬉しいお声に励まされ
お陰様で、とってもとっても明るいお正月を迎える事ができました。
今年も、皆様のお役に立てるよう頑張ります。何卒、どうぞよろしくお願いします。

さて、その「とっても明るいお正月」
私は、家族4人で、初日の出を見るべく、
地元・高知の最南端の「足摺岬」で迎えました。

お正月に家族旅行をするのは、生まれて初めての事です。
また子供2人は、まだ海から出る日の出を見た事がありません。
それから4人で初日の出を見るのは初めてという事で、
旅行計画中から、ドキドキワクワクです。

2008年のスタートに足摺岬を選んだの3つの理由があります。

【1】足摺岬から見る初日の出は絶景という事
【2】最南端という事で、新年、気持ち切り替えての新しいスタートにふさわしい
【3】すぐ近くので「奇岩フェア」というイベントがあった

【1】【2】は、地図をご想像頂くと分かると思うのですが
【3】は、少しだけ詳しく説明させて頂きます。

1970年7月1日竜串の海は、日本ではじめて海中公園に指定されました所です。
海岸は3000年から6000年かけて風蝕によって、
砂岩がいろいろな形に形成された奇岩が広がり
まさに自然が想像できない年月をかけて作り出した芸術が広がる景勝地です。
県保護文化財に指定されています。また海中に広がるテーブルサンゴは圧巻で
特にシコロサンゴ群落は、国の天然記念物に指定されています。

私は小学生の時に、一度祖父母に連れてきてもらった事があり
その時、波風の自然の想像すらできない凄い力に、
初めて強烈に感じた記憶がありました。

自分の子供たちにも、自然のとてつもない力を感じて欲しい
この竜串の地に、一緒に来たいという思いが頭の片隅にありました。
ただ、岩の名前や由来などなど、どうしてこのような奇岩ができたのか?
ここをしっかりと子供達に教えてあげて
初めて自然の凄さを感じて貰えるのかなぁ~と、思っていました。

そんな折、竜串の「奇岩フェア」とニュースが目に留まったのです。
地元の方がボランティアでガイドをして頂けるとの事で、
まさしく、私の希望の内容だったのです。

大晦日に、我が家を出発した私達は、ひたすら、ただひたすら、車を西に走らせます。
皆様もご存知の通り、高知県は東西横に長広い県です。
目的地の足摺岬まで約4時間半の道のりです。

途中、最大の難所の久礼坂という、大きく右に左に曲がりくねった
急カーブが続く上り坂のところで、突然!雪が降り始めました。

高知で雪を見るのは、一年のうちに数える程ですから、
車のタイヤはもちろん普通のタイヤです。
何も1年の最後に、山道でのこの雪に、
ツイてないとハンドルを握る手に汗をかきましたが
雪を見て、大大大大大はしゃぎ子供を見ると、
アンラッキーが超ラッキーに思えるのは不思議です。
2007年の最後に、雪を楽しめた事が、とても嬉しくなりました。

黒潮町の松林(白浜と松林は絶景)、最後の清流・四万十川、
大岐の浜(ご存知ない方、一見の価値あり)など
自然が織り成す風光明媚な風景を窓越しに楽しんで、やっと辿りついた「足摺岬」
その断崖絶壁の先端近くに立つと・・・
視界いっぱいに広がる太平洋に思わず心を奪われました。

2007年、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅をやっと製品化でき、
お陰様で皆様にご愛飲頂けるようになりました。
その開発の過程で、いろんな壁がありましたが
目の前の大きく広がる海を見ていると、
どれもこれもちっぽけに思えてなりません。
まさしく2007年の年忘れにふさわしい大海原に感謝し
2008年は、この大きくゆったりとした海のように
気持ちを大きくもちたいと感じました。

ホテルに入り、地元の海の幸に舌鼓を打ち、
紅白歌合戦を見て、私たちの一年は無事に終わりました。

そして迎えた新年、待ちに待った初日の出です。
私達は、小雪が舞う中、展望台に上り、じっと東の水平線を見つめます。
この日のその方角には大きな雲が広がっていて、
もしかしたら・・・と、不安が広がりました。

待つ事、30分!だんだん空が明るくなってきました。
寒がる子供を抱きかかえ、何とか雲の間から太陽が出てきて欲しい、
一年の最初に、すばらしい日の出を子供に見せてあげたい
そんな気持ちでいっぱいで、東の空に期待をしました。

しかし、私たちの願いは叶わず、太陽は姿を見せてくれません。
残念な気持ちであきらめかけたその時、
まわりの人たちから「おぉぉぉおおおお」と一瞬歓声があがりました。
後ろを振り返ると、そこには
雲の隙間から太陽の陽が鮮やかに射しこむ幻想的な世界が広がってました。

近くにいたご年配の方の
「初日の出は見えんかったけんど、きれいなえいもんを見せてもろうた」
という声が私に届いた時、横にいた妻も同じ事を感じたようでで、
本当にその通りだと、妻と目を合わせて思いました。
厚い雲のお陰で、この幻想的な世界を新年早々に味わえたのです。
もしかしたら、雲のない太陽の姿よりも、ずっと良かったのかもしれません。
いや、きっとそうだと思います。

改めて、東の空に手を合わせ
今年一年の家族の健康と皆様のご健康をお祈りしました。

その後は、楽しみにしていた竜串海岸です。
元旦から、ボランティアでガイドを引き受けて頂いた方には本当に感謝です。
1時間ほど、鯨岩・大竹小竹・カエルの千匹連れ蛇掛松・座頭の昼寝石・
千畳敷・鯉の滝登りなどと名前のついた岩が広がる海岸を案内して頂きました。
何億回、いや何兆回、いやいやそんな単位ではない、潮そして風が岩を削り、
すばらしい形に形取った芸術を目の前にすると、ただただ圧倒されるばかりです。

子供達に、「ここにある岩は全部、風や潮が作ったがやとぉ~」と
自然の大きさを教えてあげたのですが、
そんな事はお構いなしで、その岩に登ったり、崖に這い上がったり、
岩の間の貝殻や、打ち寄せられたサンゴのカケラを集めたりと大はしゃぎです。

この日は珍しく、南国のこの海岸に雪が舞い、冷たい海風に凍える思いをしましたが、
大自然に触れ、大喜びの子供達を見ると、
2008年のスタートに、いい所に来た、いい体験ができた、そう体で感じました。

この日は、波が荒く海底のサンゴを楽しめる
グラスボート(船の底がガラスになっている船)が出航できなかったのですが
カツオのタタキ作りに家族全員で挑戦できる時間ができ大満足です。

カツオ一本を地元の方の指導で3枚におろし(妻)
そのカツオの表面を藁で焼く(私と子供2人)
家族全員の共同作業と地元の方の味付けがミックスされた
カツオのタタキは、なかなかの絶妙な味でした。

一年の締めくくりに、そして一年のスタートに
すばらしい体験ができた事に心より感謝しています。
ここで感じた事を大切にして
今年一年、皆様のお役立てができるよう励んで参ります。
2008年も何卒どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸