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第80号 2014年2月発行
「持って生まれたものを輝かせる!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

さぁっ!いよいよ待ちに待った「ソチオリンピック」が開幕しました!
この手作り新聞は、2月7日(金)に作成しておりまして、まさに開幕したばかりですが、
印刷・発送作業にお時間を頂く事になり、
皆様のお手元にお届けできるのは2月の中旬以降になりまして、
もしかしたら、全競技が終了した頃になるかもしれません。
どうか、お読み頂く時は、「オリンピックが始まった!」
という時間軸でお付き合い頂ければ幸いです。

今回のオリンピック、メダル候補の日本選手がたくさんいて、
見所満載、目の離せない大会になっていると思います。

どの選手も、この一瞬のために、小さい頃からずっとオリンピックを、
そしてメダルを目指してきたことと思います。
何年も何年も何回も何回も、いや何万回、
いや数え切れない練習し、鍛錬してきたものを全て出し切って、
悔いの残らない、完全燃焼のオリンピックにして頂きたい、そんな思いでいっぱいです。

その注目選手が多くいる中、私が個人的に注目している選手がいます。
このソチオリンピックから正式種目となった
「女子スキージャンプ」に出場する高梨沙羅選手です。

高梨選手のこれまでの活躍は、もう皆様もご存知の事と思います。
今期のワールドカップでは最多の9勝目を挙げ、
オリンピック初代女王に一番近い存在だと期待されています。

私がなぜ、注目しているかといいますと、大きなハンデをものともせず、
堂々と戦っているその姿にあります。

私は、スキージャンプに関して知識が全くありません、
テレビでの彼女の大ジャンプを見て、誰よりも遠くに飛べるのは、
彼女のその小柄な体格がジャンプに適していると思っておりました。

ところが、あるテレビの特集番組を見て、
実は小柄な体格はハンデなんだという事を知りました。
大きな体格の方がジャンプ台の急斜面を滑り降り、
助走する際、スピードが出る事は明白です。
また、飛んだ時に風を受ける面積が多い分、有利だと解説していました。
ジャンプの飛距離は、その2点の要素だけではないと思いますが、
その2点の要素は、とても大きな要素で小柄な選手は、
ジャンプには大変不利だということでしょう。

その番組内で、高梨選手は確かこのような事を語っていました。
(録画をしてなくて、私のうる覚えで申し訳ございません。)

「持って生まれたものを嘆いてもしょうがない、それを生かす努力をすればいい」

私の心の奥底を、まるで昔の恐竜映画「ゴジラ」が「ズズズドドドォォォン!!!!」と
大きく大きく大きく踏みしめたような重く響いたメッセージでした。

その番組では、さらにこう解説していました。
高梨選手は、152cm、その小柄な体型を生かして、
誰よりも低い姿勢で滑り降りる事で空気抵抗を減らし速度をつけ、
低い姿勢で飛ぶ事で、浮力は得られない代わりに推進力を生かし、
誰よりもスピードのあるジャンプで、遠くに飛ぶというのです。

「小柄な体型をハンデと思わず、それを最大限に生かしたジャンプをする!
持って生まれたものを輝かせる!」 この素晴らしすぎる考え方!

私の人生を振り返り(まだ44歳で、振り返るのは早すぎですが。。。)
独立し起業した際、多くのハンデに圧倒され、
押しつぶされそうになりながらも踏ん張ってきた事は自負しております。
しかしそれでも、「○○がないから」「まだ○○できてないから」と
ハンデをハンデのままにして、生かし輝かせる努力が
できてなかった事が多かったようにも思います。

そして、私が独立する際、大変お世話になった方が
「いのち輝かせて生きる」という言葉を頂いた事を思い出しました。

その方は、
「新聞は、読んでしまえばゴミになりますが、ゴミとして捨てる前に、
包み紙や緩衝材(荷物を送る際に使う)、最近では新聞バックとして使えば
その新聞の命を輝かせることができる。
日本は、資源がない代わりに技術を生かし輝かせ今がある。」と教えて頂きました。
独立する際、何もなかった時に心に力強く響いた言葉でした。

その特集番組にお話を戻しまして、高梨選手はさらにこのような事を続けていました。
(録画をしてなくて、私のうる覚えで本当に申し訳ございません。)

「先輩方は、オリンピック出場という希望の無い中で頑張って来られた。
今の私があるのは、先輩方のお陰だと心から感謝しています。
先輩方のためにも応援頂いている方のためにも感謝の大ジャンプをしたい。」

本当に心にグッとくるメッセージで、目頭が熱くなりました。

今の私があるのも、家族や社員や
どくだみを栽培して頂いている農家の皆様のお陰ですし、
何よりも、永く永く永くご愛飲頂いていらっしゃる皆様のお陰でございます。
改めて、心より感謝申し上げます。この感謝の気持ちを大切に頑張って参ります。

最後になりましたが、高梨選手の大ジャンプを心から願うと同時に、
他の選手もきっと必ず大きなハンデや壁を乗り越えて、
この大きな舞台を迎える事と思います。
超人達のスーパーパフォーマンスに心を躍らせると同時に、
選手達の考え方や取り組む姿勢にもしっかりと目を向けたいと思います。
そして、そこから得たものを自分自身に生かし、
これからも精一杯頑張っていきたいと思います。

季節は本格的な冬真っ只中、お風邪など召さぬよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第79号 2014年1月発行
「一肚大構」

あけまして、おめでとうございます。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

旧年中は、十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
今年も、皆様のお役立てができますよう、栽培から搾り加工、酒造、お届けまで
社員全員で精一杯頑張って参ります。本年も何卒どうぞよろしくお願いします。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

さぁっ!新しい年 2014年がスタートしました!
私事にはなりますが、今年は「一肚大構」の一年にしたい、そう心に決めております。

「一肚大構」とは、私が勝手に作らせて頂いた言葉ではありますが、
「思うようにならない時、一旦、肚に落として、慌てず焦らず騒がず、大きく構える」
という意味の言葉です。

2013年を振り返り、予想しない事が起こったり、思うようにならない事があったりした時、
慌てたり、焦ったり、騒いだりして、心穏やかではない心情になった事を反省しております。
今年は、まずは一旦、肚にグッと収めて、それからっ!という年にしたいと思います。

なぜ、このような事を思い立ったのかと言いますと、
前述しました昨年の反省もありますが、
1月3日、広い広い広い太平洋の上で、強く強く強く心に感じた事がありました。

その日は、私の唯一の趣味の「魚釣り」の2014年記念すべき初釣行に行ってきました。
場所は、坂本龍馬の銅像のある桂浜沖! 狙った魚は、まさに今が旬の「カワハギ」です。

カワハギは、この時期になりますと、肝がパンパンに膨れ、
その肝を溶いた「肝醤油」で食べるカワハギの
お刺身(身は脂肪が少なく歯ごたえがある白身)は、まさに絶品!
また、お鍋にすると、その「ふるるるるんっ!」した身の食感と上品なダシを楽しめ、
天婦羅にすると、サクサクっの衣の中から
「ふわわわわわぁぁ~~~んっ」とした舌触りが堪能でき、
この季節にしか楽しめない、この季節だから楽しめる旬のお魚です。

しかし、このカワハギは「餌取り名人」として釣り人の間で名を馳せていて、
鯛やグレ(メジナ)等を狙っていて、たまたまカワハギが釣れる事はありますが、
カワハギを本命で狙って釣るとなると、、、、なかなかの難敵、手強い相手なのです。

何しろ、捕食する体勢はヘリコプターがホバリングするような感じで一定の位置に留まり、
その小さな口を素早く使って、餌の一部を少しずつ噛み切っては食べ、噛み切っては食べ、
そのうち、針の部分が見えると、
針は食べ物ではないとその小さな頭脳にインプットされているようで、
針だけ残して、餌だけをキレイに平らげてしまうのです。
その為、竿先に「つんっ!つんっ!」餌を取られたシグナルを感じる事なく
いつ餌が取られたのかが分らない、知らない間に餌を取られている、
釣り人泣かせの魚なのです。

前日の釣果を船長さんに聞いてみると、皆さん、上手に良く釣ったそうで、
最高の方は50枚を釣ったとの事、
まぁ~、そこまで釣らなくても20枚程あれば、
お刺身にお鍋に天婦羅にカワハギのフルコースが楽しめると
期待がカワハギの肝のようにパンパンに膨れ上がって乗船しました。

私達を乗せた船は港から滑り出し、カワハギが待ち受けている桂浜沖へと・・・
その日は、お正月休みそして穏やかなお天気という事もあり、
すでに何隻もの釣り船が海上を賑わしていました。

ちょっと出遅れの感がよぎったものの、お世話になっている船長は、余裕綽々の様子。
独自に見つけた絶好のポイントがあるから大丈夫との事。

いよいよ、そのポイントに到着し、今年一年を占う初釣りのスタート、
第一投目の仕掛けを海へっ!
数秒後、仕掛けが海底に着底したようで、
事前に船長から教えて頂いた誘い方で、竿にアクションを加えてみると、、、
僅かに小さく「つつんっ!つつんっ!」と竿先にアタリがっ!軽く合わせを入れると・・・
小気味良く、竿先に「タン!タン!」というシグナルがっ!
いきなり一投目からカワハギが釣れたようです。
リールを巻き上げてくる時の「カンッ!カンッ!カンッ!」
という心地よい引きもカワハギ釣りの醍醐味の一つ。

この調子だと、昨日の最高の方の50枚に迫る勢いかもっ!と勝手に妄想しながら、
2投目3投目4投目5投目・・・ しかし、そうは問屋が卸さないようです。
餌ばかり取られ、さっきのようなアタリを取る事ができません。
仕掛けを海から回収する度、キレイサッパリと餌を取られています。
さすがっ!餌取り名人!
カワハギが釣れないのは、餌は確実にカワハギに取られているので、
船の位置のポイントが悪いワケではなく、私の腕が悪いワケです。

さらに、その腕の悪さを証明するのは、
私の右隣の方、左隣の方、真後ろの方、その隣の方・・・
私以外の方全員、「また釣れたぁ!」「また釣れたぁ!」の大歓声!
どうやら、釣れてないのは私だけのようです。

他の方が釣れてないのなら、話も分かるのです、私だけ釣れていないというのは、、、、
心境は穏やかではありません。
いつしかイライラっとした感情に火種がついたような感じがしました。

「ふぅ~~~~~~」と溜息まじりで、ふと周りを眺めて見ますと・・・・
そこは、広い広い広い太平洋! どこまでも続く海、海は広いな大きいなぁ~♪

あの向こうには、アメリカがあって、、、、祖父の頃には、この海の上をゼロ戦が飛んで・・・
昨秋、読み終わった「永遠の0(百田尚樹著)」の事を思い出し・・・
坂本龍馬は、この大きな海を見つめて、
大きな事を考えたんだろうなぁ~ と幕末の動乱が頭によぎり
海は、坂本龍馬のそのずっと昔から、昔というより、地球誕生から、ずっと大きく・・・
あぁ~、ホントに自分って、小さいなぁ~、

どうして、こんな広い海で、なんて小さい小さい小さい事でイライラっとしているんだろう、
今日は、ゆっくり海を楽しもう!一年の最初に大きい気持ちになろう! そう感じました。

そう、心が落ち着くと、本当に不思議なものです。
その僅かな小さなアタリが手に感じました!
そして、待望のカワハギを釣り上げる事に!

何かプラスの感情は、餌にも伝わり美味しそうに見えるのでしょうか?
さっきまで、伝わらなかったカワハギのアタリが、
次々と竿先に、そして右手に感じるようになったのです。

そう、「思うようにならない時、一旦、肚に落として、慌てず焦らず騒がず、大きく構える」
この事が非常に大切ではないか?そう肚に落ちました。
そして、今までの事を振り返り、
何かちょっとした事でイライラしする自分が恥ずかしくなりました。

特に昨年は、皆様から非常にご要望のあった、「ノンアルコールの十黒梅」の試作が
なかなか思うようにならず、何度も何度も何度も穏やかではない心境になりました。

そう、思うようにならなくて当り前、全てが思うようになったら、今頃私は・・・・
今年は、「一肚大構」で行こう!と、
広い広い広い大きな大きな大きな太平洋の上で、そう心に決めました。

2014年!この「一肚大構」を肚に収め、皆様のお役に立てますよう、
社員全員で精一杯頑張って参ります。
本年も何卒、どうぞよろしくお願いいたします。

季節は冬本番、お風邪など召さぬよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸